キムラトモミの絵と版画 制作ノート

日常の中の非日常、目に見えない大切なものを
少しでも形にしたくて制作しています。猫のいるこの世界が好きです

樹木の葉

2013年11月17日 | 作品
エゴンシーレは「私は朽ちてもなお実を残す果実となるだろう」と
絵描きとしての言葉を残したそうです。

落葉樹がたわわに枯れ葉を舞いおとす時期ですが、何か自分と重なるような
重ねることも恐れ多いのだけど。

実を残す果実になれない私は、沢山絵を描き、版画を作るしかないなぁ。
いつか枯れ葉は土にかえり、次世代の肥やしとなればそれも一つの役割だろうなぁ。

今日は、K出版社の人に絵を見て頂き「一度自分を真っ白にして基礎を学びなさい」
と通信講座の入会をすすめられました。
学ぶ機会や人との関係が作れるそうです。
懇意になれば仕事がもらえるそうです。
気持ちが揺れました。

私には足りないものだらけだ。
絵が下手くそだ。
でも、描くのをやめることは、自分らしさを生きないこととなる。

自由さ
伸びやかさ
こころを解放する
そんな大切なものを失ってしまうのではないかという不安が頭をよぎる。


12月5日から11日まで、近鉄上本町にて行われる作家展に出品致します。
ご縁の賜です。