ギギギギ、こおろぎが鳴いている。リーリリリという、えんまこおろぎさんではない。近所の空き地に、草むしりの後の草を積んであるところがあった。ウチの子どもが小さかったとき、夏、こおろぎを採りに行った。ウチの小さな庭に放し、こおろぎさんに鳴いてもらった。枯れ草に、こおろぎたちはいっぱい、隠れていた。秋になると、こおろぎさんはウチのすぐ近くで鳴いてくれた。
夫もえんまこおろぎの声が好きだという。子どもと共に、虫とりをしたのは、楽しかった。
春はおたまじゃくしやかぶとエビをすくい、みかんの樹にアゲハの幼虫がいれば、枝ごと持ち帰り、チョウになるのを見た。もっともっと、毎日、いろいろなことを感じていたような気がする。こおろぎだって、見つければ、喜んで家にもって帰った。子どもに見せてやりたいと思い、親の私が四季の風を楽しんだ。
今も、いつも、風は街の上を、山の上を、野の上を巡る。私も大きな空を飛んでみたい。
夫もえんまこおろぎの声が好きだという。子どもと共に、虫とりをしたのは、楽しかった。
春はおたまじゃくしやかぶとエビをすくい、みかんの樹にアゲハの幼虫がいれば、枝ごと持ち帰り、チョウになるのを見た。もっともっと、毎日、いろいろなことを感じていたような気がする。こおろぎだって、見つければ、喜んで家にもって帰った。子どもに見せてやりたいと思い、親の私が四季の風を楽しんだ。
今も、いつも、風は街の上を、山の上を、野の上を巡る。私も大きな空を飛んでみたい。