ルナ脱走しました

　完全室内飼いのルナは、このところ網戸にしていると自分で開けてしまいます。
　これまでにも、何回か開けて外に出てしまったことがあります。
　ただ、ずっと家の中にいたものですから、出たといっても地面の上をくんくんしたり、
　草の先をかじってたりと、すぐその場で抱き上げて連れ返せたのでした。

　網戸は開けてしまうので、サッシにしてたのに、ふと気がつくと、サッシがわずかに開いていて、
　　　　ルナがいない
　　　　　　　庭を見ても、ルナがいない
　声をかけたら、「にゃ～ん」と、お隣との境目、はるか向こうの方から声がする。

　はるか向こうといったってそんなに広い庭ではないのさ。
　草むしりをサボってるせいで、奥行きが深く見えるだけ。
　しかし、ルナにとっては、格好の遊び場になってしまった。

　大好きなおもちゃでつってみれば、びゅーんととびだしてくるが、またびゅーんと逃げる。
　鰹節の袋をあけて、臭いでつってみる。

　　　　　　　おお、きたきた。
　　　　　　　おいで、ルナおかか食べるぅ～

　思い切り猫なで声でおかかを置くと・・・

　　　　　　　がぶっ　サッ！

　おかかをさっとくわえて、またびゅーんと消えた
　人を信じぬ野良猫のごとく・・・

　もう、ルナはここを逃したら100年の不覚とばかり、お外を思い切り楽しもうと決意したらしく、
　飼い主をあざ笑うかのように、ちょこっと姿を現わしては、すぐ消える。

　上の写真をご覧ください。
　期せずして、こんな時に珍しくぶれずに撮れたので、ワレながら笑った・・・・

　　　　　　　笑ってる場合ではないにゃ！！
　　　　　　　もー、勝手にしなさい。

　あたりは暗いし、蚊は出てくるし、夕ご飯の時間だし、ルナの事はしばらくほっておくことにした。

　　　　　　　　　　　

　外を気にはしながらも、かれこれ２時間、突然裏のお宅の庭から
　　「う～、なお～～～！」　と、どすの利いた猫の声、ルナの声か、よそ猫か？

　幸い裏のお宅はお留守だったので、だんにゃさんが塀を乗り越え救出に向かった。
　どうやら、縄張りパトロール中の近所のねこさんに、にらみを利かされたらしい。
　なんか不本意な顔で、だんにゃさんに抱かれてやっと帰ってきたルナ・・・・

　もう、心配かけんじゃにゃいわよ。ほっとしたら、どっと疲れた。