イリオモテヤマネコの交通事故死・・・

宮沢賢治の童話にはいろいろな動物が出てくるけれど、にゃんころりんはやっぱり山猫に心惹かれます。
「どんぐりと山猫」や、「注文の多い料理店」に出てくる「山猫亭」とか。「山猫」という言葉の響き、かっこいいにゃん。
果たして日本に山猫はいたのか。
賢治の出身地である岩手には山猫はいなかったろうが。猫は寒いの苦手だし・・・。

でも南には、ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコがいる。
両方とも、まるこい耳とがっちりした体つき、くりんとした目としっかりしたお鼻が印象的、やっぱりかっこいい。
でも、絶滅危惧種です。

ところで27日、沖縄の西表島のみ生息する、イリオモテヤマネコが、交通事故死したそうです。子育て中のメスだったら、たまらないにゃ・・・
　　沖縄タイムス2005/4/27

今から11年ほど前、当時の農林水産省が、パイナップル畑を作るという名目で、イリオモテヤマネコの生息地を、開発する許可を出しました。
当時、環境省は、まだ環境庁であり力も弱く、この農林水産省に抗することができませんでした。
少しだけ反対運動も起こりましたが、地元農民優先という行政判断で、開発は行われました。

まあ、そういう時代でしたから、残念ですが、それは今は敢えて文句は言いません。
が、沖縄タイムスを読んで、びっくりだったのは、

＞一九九四年の調査によると、ヤマネコの生息数は百匹前後で推移している。

っていうところにゃよ。1994年というと、あの山猫騒ぎの時以来、11年調査してないって事でにゃいか
山猫にはテリトリーがあり、生息地が少なくなれば、必然的に山猫の数も減少するだろうという、研究者の話が、当時あったけど、開発後も本当に100頭前後にゃにょ？

それにしても、もし、１００頭前後であったとしてもだよ・・・

＞年間で最も多く交通死が確認されたのは〇一年で五件。

って多すぎるにゃにゃいの！！１００分の５といったら、５％にゃにゃいのさ！！
日本人の年間交通事故死亡者数が平均1万人（それもすごい数だけど・・・）でしょう、1億3000万人分の５％ったら、650万人ですにゃん！！ヤマネコと同じ割合で交通事故死したら、いずれ日本人もいなくなってしまうにゃん。

これ以上ヤマネコを減らすにゃっ

中世ヨーロッパでは、魔女の手先として猫を忌み嫌い、殺していた暗黒の時代がありました。
その結果として、増えすぎたネズミによりペストという伝染病が流行り、たくさんの人々が命を落としました。

生き物のバランスはうまくできています。自然のものは自然に任せることで調和を保っています。
山猫がいなくなったら島の生態系はどうなってしまうのか？

島民に運転の注意を促すだけでいいのだろうか。
夜間の走行制限・走行禁止とか、生息地に道路を作らないとか、あほな私でも、それくらいは思いつくんだから、責任者、抜本的な解決法をどうかひとつっ！

めちゃくちゃかっこいいスペインオオヤマネコ（トップの写真）も危機だもの・・・
　　　　　　　　　↓
スペインオオヤマネコ