風邪をひき鼻水を出すとそれが凍ってしまう。
手足はしもやけやあかぎれだらけであったが、
それでも懲りずに外で遊ぶのが好きであった。
男女問わず歳の異なる者が混じり遊ぶことで、
気分は高揚し非常にわくわくしたものである。
三方が長屋のような建物に囲まれた広場に、
いつの間にか、子ども達が集まってくる。
鬼ごっこ、缶蹴り、落ち葉焚き、ケンカ駒・・・
雪が降ってくると、遊びの舞台は最高潮となった。
雪はこんこん・・と歌いながらスキップしたり、
忍術使いの真似をして、自分が雪の量を加減
しているような気分で悦に浸ったり・・・
それぞれが思う存分雪と戯れる。
私は口を大きく開け雪を受け止めながら、
くるくると廻ったりした。気がつくと
周りの子ども達もくるくる廻っていたりする。
その時見えた空から舞い降りて来る雪片は、
どこか別世界に通じているように思えた。
こうして自然と戯れる時間は、無償でありながら
心をも満たしてくれる天与の贈物であった。
それでも、多くの子どもたちにとって
クリスマスは又特別の意味を持っていたのである。
コメント一覧
辻風
goya
最新の画像もっと見る
最近の「冬」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2019年
2016年
人気記事