BSチャンネルの番組で思い出した。
正直、この種の番組でのアグネス・チャンの
心配顔はわざとらしく見え好きではなかった。
チャンネルを変えようとした時、ある避難所での
子ども達(小学~中学?)自らが創った寸劇の場面に
手がとまる。(以下、おぼろげな記憶より・・)
・・家族を皆んな亡くしたおじいさん役の子どもが
家の瓦礫から出てきたゴミを食べようとしている・・
周りから他の子ども達がおじいさんを囲んだ。
「おじいさん、そんなものを食べると病気になります」
「どうか、これを食べてください」
おじいさんは首を横にふる。
「ほうっておいてくれ、もうどうなってもいいんだ」
子ども達、
「お願いです。悲しいのは分ります」
「でもあなたの悲しさはみんなの悲しさです」
「おじいさん、苦しさをみんなで分かち合い
生きて行きましょう!」
それでもおじいさんはゴミを食べようとする。
子ども達の真剣な目から涙が溢れてきた。
遂におじいさんは子ども達が持ってきた食事を
口にする。
そしてみんなで輪になり歌い踊りだす。
でも涙は流れたままである。
「これは本当に有った話です」
劇が終わると子ども達は泣きながら口々に訴えた。
「本当はおじいさんは私たちの食物を食べてくれませんでした」
その訴えを体全体で受け止めようとするアグネス・チャン。
その姿に、私の内にある小ざかしい偏見・・
あの憎むべきものに気づき、恥かしくなった。
最も悲惨な体験さえ生きるための力にしようとしている。
みんなで力を合わせる必要を真に悟っている。
しかし、これほどたくましい子ども達にも負えきれないもの・・
先ずはそれを直視しよう。
様々な色めがねでそれを曇らしてはならない。
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辻風
黒にゃん
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