「お前、これは電気屋さんの物じゃないのか?」
脚立を指差しながら、
いかにも若い頃は関白で通したような声が響く。
「うちの物と思うけど・・」
遠慮がちで、少し古風な感じの奥さんの声が聞こえる・・
「いや、違うような、違うじゃろう」
念を押すかのような太い声。
「そうかねぇ、やっぱりうちの物と思うけど・・」
小さいが少し諭すかのように・・
「ちがう、ちがう、ここがこうなっちょる」
旦那様は少し苛立ったようである。
「そうかねぇ・・」
そーと脚立に近づく奥様・・
すると、
「良く、見いさんや~、どこが電気屋さんのかね~!」
突如、猛々しい声が響いた。
「・・・・・・・あぁ、それなら良いけど・・」
そそくさと、小さくなった声が隣の部屋に移動。
ファイナル・ラウンド逆転のパターン?
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