過酷なサバイバルにおいては
一糸乱れぬ統制が必要となる
禁欲が奨励され
「完全なるもの」と
その対極にある
「悪に誘うもの」が
仕立てられた
敵対する集団を殲滅することは
「悪に誘うもの」たちへの
「完全なるもの」からの
命令であり処罰であった
こうして良心や
報復される恐怖を
阿片による如く鈍らせ
なだめることは
様々な伝説や神話を生み
幾多の宗教母体となった
しかし人は
「咎」の記憶
宥めきれない荷から逃れようと
影を引きずりながらも
新天地をめざす
彼らの旅は
我らの旅でもある
*Anne-Sophie Mutter
参考50代ブログ