~とある田舎の祭りによせて
夕暮れに、ふらりと覗いた春祭り
小さな子達は影ふみをしながら家路につく
みこしを担いだ若者たちは 疲れも見せずに踊りだす
今日は一日無礼講 飲んで歌って輪になって
ぐるり ぐるり と動き出す
どこかで見た顔 知らぬ顔 指をさして笑ってる
やがてどっぷり日が暮れて それでも踊りの輪は動く
さくら並木を抜けた途端 勢い余って田に落ちた
ひるまず彼らはなお踊る 田んぼの中を笑いながら
祭りの灯火に照らされて 手足がゆらゆら動いてる
まるで歓喜に満たされた ひとつの生き物のように
私は 目眩のようなものを覚え、会場を後にした。
2006年 春
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