天空海闊

疑問

追記あり

医師であるエベン・アレグザンダー氏が見たものが、脳の生み出す幻想ではない根拠とされているのは、昏睡状態の彼の脳は、見たり聴いたり判断したりの部分が無活動であったこと、またその時、まだ面識のない妹さんを見ていたと思われる点である。

事実を探る定番から述べるなら、医師がこの話をでっち上げるメリットはあるだろうか?

#「嘘、でっち上げ」も定義次第であり、その言葉を使う人の定義が不明瞭だったりするが、ここで述べる嘘とは、意識的に人を騙して利益を得ようとする意味合いである。

 

それで、本が売れた際の印税や名声からエベン医師が嘘をつくとは考えにくい。彼の本はベストセラーになったが、白い目で見られ排除されるだけで終わる可能性もあった。

既に素晴らしいキャリアのある人間が、嘘や思い付きでそんな危険を冒すだろうか? 単なる勘違いもその専門性からは考えにくい。

 

また、医師が嘘をついている場合、家族ぐるみ、病院の他の医師ぐるみの巨大な嘘であったことになり、これもリスクを考えたら割に合わないだろう。

さらに医師は既存の宗教界からは「信仰は必須でなく、だれでも天国に入れる可能性」を述べたことで叩かれているらしいが、「救い」を既得権益にしたい者たちからすれば、当然のことだろう。

 さて、医師は著書で「脳それ自体は精神を作り出さず受信機であり精神は本来時空を超える存在だが脳で制限している」と述べたが、

「脳が機能していない時間に意識があった」患者がいたことを示す論文も報告されている。

 

論文

 

推測すれば、物理的な死とは異なる世界の存在を暗示しているように思える。

 しかし、当然ながら、その世界に行くのは人間自身の元来の能力なのか、または卓越した存在から付与されたものか、と言った疑問が起きる。

人は解剖学的な知識(主に他から教えられた知識)がないと身体の構造さえ殆ど分からない、また心の働きにしても同様なのだから、自ら頑張って身体から離れた魂なる存在になったりできる能力があるとは考え難い。


物理的な制約から離れた意識活動らしきものーそれはやはり「付与されたもの」言い方を変えるなら、半強制的な体験である、と表現できるかも知れない。

 

続く

コメント一覧

又三郎
同感です。

昨今のストレスからか、
そのような人が
リアルでも増えてきたような気がします。
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