あの施主さんと新たな契約をした元請の社長
わたしに満面の笑顔を見せながら
施主さんに挨拶
「昨日はありがとうございました」
『あ あれ やめた』
「はい?」
『良く見たらあんたの言ってたことが書いて無かった』
「そんなはずありませんが」
『この部分もすると云ってたけど書いてなかった』
「予算内では無理だと念を押しておりましたが」
『聞いてない』
で終わり
はい キャンセルです
手前勝手に聞き
見て 語り
生き延びてきたのだろう
・・にしても
社長は孤独な稼業なのだ
うしろ姿に哀愁が滲む