北の外れ花々の謳歌に呼応して海鳴りが響く 季節は移ろい風は幾たび雨に呼びかけたことか 濃い雲が降り岩場の道でアザミの棘がチクリと刺した わたしはかまわず歩き続ける 寄せては返し鳴いては止む波のように我らもひとつの元に帰って行く Maria Elena