天空海闊

秋風

時々家内が問う。

「うちの犬は何歳まで生きるの?」

「15歳ぐらい」

「どうしてそんなに短いの?」

「**が死んだら私はお父さんのときより悲しいかも」

私は負けずに

『俺も・・かも』

夕方の散歩中、突発的なことがあり

軽く前足を痛めた。

夜、私が触ると私の手をなめ

前足を預けてくる。

我が家の犬は6歳になった。

あの日・・・

航空便で送られ

小さなゲージの中から

じ~と私を見ていた。

それから家族を見守り、

多くを与え教えてくれた。

今が大切なことも・・

最近少しの衰えが見えるが、

黒いビー玉のような瞳は

あの時と少しも変わらない。

もっとも孫の出現には、

目を白黒させ

たじろいでいる。




ねえ マリモ
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