Yさんは
晩年見事な雪中花を描いています
それを体現したかのように
女性ながら
まるで武将のような
見事な散り際でした
丁度 皆が集い
残る者への感謝と励まし
ふと安心した間隙をついて
眠るごとく・・
あの予見以来
感傷的な実験の日々でしたが
物理法則を超えた
心の強さを
又見させて貰えたわたしは
本当に幸福な者です
肉体を超えた心の世界を
これまで幾度も見てきました
何度も難局をしのいできた人たちは
最後に独特の力を発揮します
それが偶然であれば
わたしは6回も
その偶然を目撃したことになります
時に疎ましく感じても
これ以上無いくらいの寂しさに
生きることの素晴らしさの余韻が
何時も伴っています
*癌専門病棟に勤めて10年目の看護師の方の話
・・何十人と看取ってきましたが、ほとんどの方が意識消失して反応が無いのに、亡くなる数十分から数時間前に
「ありがとう」と言い残したり、ニッコリ微笑んだり、家族に目をやったり、起き上がったり、手を延ばしたりと
アクションを起こすのです。また、ほとんどの方が会うべき人に会ってから亡くなります。
患者様の最期に立ち会った後、決まって家族に言います。
「皆さんが揃うのを待ってくれていたんですよきっと。」
科学では説明できないですが、経験上、死にゆく人は死期を察して皆に知らせることができるのです。