かあさん知らぬ
草の子を、
なん千万の
草の子を、
土はひとりで
育てます。
草があおあお
しげったら、
土はかくれて
しまうのに。
土
こッつん こッつん
ぶたれる土は
よいはたけになって
よい麦生むよ。
朝からばんまで
ふまれる土は
よいみちになって
車を通すよ。
ぶたれぬ土は
ふまれぬ土は
いらない土か。
いえいえそれは
名のない草の
おやどをするよ。
この季節・・・ひたすら芽はのび
葉も殖え、花が次々と咲き乱れます。
私たちの多くはこの世界の美しさに改めて
驚愕し、それが味わえる幸運に感謝します。
それでも、土にまで想いが及ぶことは
ほとんどありません。
しかし、みすヾの視点は見えない場所
隠された場所に容易に到達します。
海の底にまで・・
そして、私たちの命が実はこのような
見えない場所、取るに足らないような存在
が支えていることを思い出させてくれます。
それらは裏方の役目を嬉々として果たす、
実に個性豊かで神々しい存在なのです。
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又じい
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