天空海闊

命の物語

厚木市のアパートから5歳幼児の白骨遺体が見つかったことがある。遺体は(多重の問題を抱えていた)斎藤の長男のものだった。電気、ガス、水道が止められたゴミまみれの部屋で放置された長男は冬、オムツと一枚のTシャツだけを身につけて絶命(餓死)していた。

斎藤によると、帰宅すると、幼い長男はいつも「パパ、パパ」と喜んで近づいてきた。
斎藤が雑誌を細かく千切って紙ふぶきのように宙に散らすと、それを見た長男は喜んでいたという。最後に見たのは、か細い声で「パパ、パパ」とすがる姿。それに「怖くなり」斎藤は家を出た....



絶望的な環境下、
まるでゴミのように消えてしまった一つの小さな命にも健気な物語がある。

お腹を空かせ、ひたすら親が来るのを待ち、(食べ物ではない)紙ふぶきを喜ぶ…

泣いて親を非難する?こともせずに…


様々な窮状や困窮の元には、誰にも知られない物語がある。








slow love slow

 


May it be

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