天空海闊

挽歌

建設業を営む親父は

用心棒を雇っていた。

侠客くずれに

耳のつぶれた元ボクサー

柔道の猛者もいれば

大男で怪力の持ち主や

小太刀の使い手・・・

いづれも

その界隈で名をはせた者たちであった。

こうして、刺青を入れた鳶衆などと

現場で対等に渡り合うのである。

わたしは彼らの戦歴を聞きながら

現場に向かうのが日課であった。

内心、親父のことだけで

うんざりしていたのだが・・

そんな中で不安だったのが

彼らの間でライバル意識が

あったことである。

それが何時か噴出しないかと

案じていたのだが・・

遂に事件が起きる。

(続く)

 

 

 50代ブログ 

コメント一覧

又三郎
気が付かなかった・・
ねずみ
続きが気になる!
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