にぎやかな大通りを抜けて坂道を登ると
大正の匂いの残る 細い路地にでた
雑踏の消えた その街角に
長い間空き家になった 店の跡がある
かって流行った インテリアの店
突然 小さな風が古い看板をキシキシ鳴らす
見ると その下の窓から 小さな三輪車が透けてみえた
どんな子が乗っていたのやら 思っていると
風は窓のすきまから 中に入り
サドルのほこりを得意げに 舞い上げた
「君も時の風に置いて行かれちゃったのかい?」
『そうなんだ~ もっともっと 遊んでほしかったのに・・』
ふと そんな声がきこえた
2005年 作
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