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お山にお宮がたちました

神様の気持ち

熊さんと私の出会いは高校生の時。もう何十年もの付き合いになる。お互い生活があるから密に会うわけではないけど、会うと何時間でも喋っていられる関係だ。私が2008年交通事故に遭って人生最悪の苦難を経験した時も励ましてくれた。その交通事故で脳脊髄液減少症を患い寝たきり生活を余儀なくされた私を心配してくれ泣いてくれていたと後に知人から聞いた。

10年以上昔、私がこの病を患った時、脳脊髄液減少症は簡単に診断がつかずドクターショッピングを繰り返す病だった。そして診断がつかないまま身体がどんどん悪くなって寝たきりになったり歩けなくなったりする人もいるそんな病だった。私はたまたま姉にこの病気じゃないかとみつけてもらい、東京の素晴らしいお医者様に治してもらうことができた。今は何の後遺症もなく元気に仕事ができている。

ただ病気がわかるまで私にもドクターショッピングを繰り返していた時があった。言葉に表せないほど身体は辛いのに外からみると病と分からなくて誰も理解してくれない。どんどん痩せていくのに診断がつかないから仮病じゃないかと言われ言いようのない辛くて悲しい時期があった。

熊さんが、病気の時私が経験した誰からも理解してもらえない辛い気持ちが、もしかしたら神様が確かにそこにいるのに忘れ去られた哀しい気持ちと重なるんじゃないと言った。必ずしも同じとは言えないけれど少しだけ重なって、あの病気も神様の気持ちを少しでも想像できるような人間に私が成長出来るようになるための経験だったのかもしれないと思えるようになった。

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