私は神社が理由もなく好きだ。神様が視えるわけでも声が聴こえるわけでもないのに、次から次へ行きたくなる神社が出てくる。そして、その神社の御祭神を調べて神代の時代の神様の繋がりを想像する。神様のことを覚えきれていないので神様図鑑が私の手に届くところにいつもある。私は大自然に鎮まる神様が特に好きだ。
空海さんが見たであろう室戸岬の海は激しく、優しい足摺岬の海とは全然違う。
洞窟前の海辺には烏帽子岩という神主さんの帽子のような岩があり綺麗だったので散策してみた。お山の神様も烏帽子を被っているのかしらと室戸岬でみた烏帽子岩を思い出しながら想像している。
室戸の海は男海といった感じで力強さを感じた。烏帽子岩はダイアモンドダストのようにキラキラ光っていて美しく空海さんがみたであろう海を私は同じ場所から眺めていた。
田舎のお山の近くにお大師さんを祀っているところがあると母がいう。その話を聞いて、なるほど、3年前からゆっくりお山の神様をきちんとする下準備を私の魂がしていたのかなと後になってわかった。