ホイッスルバード あいざわぶん

松山市『釣島探訪記』2

釣島には平地が殆どなく、民家は港がある海岸沿いに
数十件、細長く並び、軒を重ねるように建っている。
海岸には波除け堤防が続き、島を一周している。
日当たりの良い所に奇麗に烏賊が干してある(写真)。


【ここで問題発生!】
又も写真がアップ出来なくなりました。
理由が全く解りません。
仕方がないので、ここからは文章だけで進めます。


200mも歩くと山に通ずる道が見えてくる。
体力があるうちに灯台に行こうと思って歩いていると、
島民を支える給水施設(海水濾過施設)が見えてきた。
この施設は、まだ出来て10年も経たない(写真)。

バタバタに乗った島民が上から下りてきた(写真)。
港で船を待っていたお婆さんに続く第二島民だ。
なんとも長閑な景色ではないか。

更に道を登ると島々が視界全面に見えてくる(写真)。
手前に見えるブルーシートが掛けられている物は、
収穫した蜜柑を運搬する小型モノレールだ。
このモノレールが出来るまでは、急坂での作業を
強いられていた訳で、考えるだけでも苦痛である。

灯台に到着(写真)。
隣には立派な宿舎もあるが、現在は灯台も宿舎も役目を
終えて誰も居ない。
明治時代から建っていた貫禄がある。

蜜柑畑を囲むように、必ず、この木が植えられている。
初めて見るので不思議な実に驚く(写真)。
灯台から麓に下りる途中で、第三島民に出遭う。
放し飼いの犬が、畑仕事を終えて家路につくお婆さんに
纏わり付いて可愛らしい。
このお婆さんに訊ねたところ、さっきの木は槙(まき)
だと言う。実は食べられる、と聞いて更に驚く。
ついでに水の話も訊く。
何しろ、産まれも育ちも釣島の人である。
お金よりも節約するのが水で、若い頃は特に苦労した、
との事。
飼い犬は後ろを振り向き振り向き、私たちの前を行く。
きっとこの犬も釣島しか知らずに死ぬのだな。

【次回に続く】
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