敦賀原発は福井県敦賀市にある原子力発電所で、
1号機と2号機がある。(1号機は2015年廃炉決定)
2号機の稼働開始は1987年だから、こちらも既に
37年が経過する古い原発と言ってよい。
そもそも原発は40年で廃炉とされていたのだから。
この敦賀原発、古いだけじゃない問題がある。
福島原発事故以後に組織された原発規制委員会が、
「2号機真下を活断層が走っていて稼働できない」と、
12年以上の時間を掛けて調べ、結論を出した。
ところが敦賀原発の事業者・日本原子力発電(日本
原電)は、「2号機の周辺で行ったボーリング調査の
結果などから活断層が動く可能性はない」と主張した
上で、「データ拡充のための追加調査をやりたい」と
言い出した。
12年以上も費やして結論が出ているのに、原子力
規制委員会は日本原電側の追加調査を受け入れる
べきかどうかをこれから再び判断する方向らしい。
それって、政府(経産省・自民党)の圧力が大きいの
だろうね、きっと。
そうやって、ずるずる廃炉を引き延ばし、他の原発に
廃炉という結論が及ばないようにしているのだろう。
確かに、そう短期間内に、数十名、数百名、数千名、
数十万名の命が失われる事故は起きないとは思うが、
「事故はない」という神話は崩れ、福島原発で事故が
起き、下手したら東日本に人間が住めなくなっていた
大事故が実際に起きたではないか。
私は、全ての原発を直ぐに廃炉にし、原発に頼らぬ
国にしなくてはならない、とは思っていない。
残念ながら現時点の科学では経済的に難しいのが
私にも理解できるからだ。
でも、危険な原発を稼働させるのは愚か者の所業と
いう考えは変わらない。
つまり、現政府は愚か者で、原発マネーにたかる蠅
みたいな連中なのである。
ここで、国民が知るべき重大な事情がある。
「日本電源」は各電力会社が出資している企業だが、
現在4基の原発を運営している。その全基が稼働を
してないのに今年3月決済で24億円の黒字なのだ。
何故なら皆さんは、電気料金で「維持・管理費用」と
して支払わされているからだ。それ納得してますか。
早く廃炉してもらうのが嬉しい結論ではなかろうか。
山口県柳井市南の半島先端にあるのが上関町。
この上関町、ずっと原発問題で揺れている町である。
原発が無理なら「使用済み核燃料の中間保管場なら
どう」と原発側は提案し、町長は調査OKを出した。
いずれ確実に原発建設の話も再燃するだろう。
松山市から海を隔てて僅か60キロの脅威である。
子や孫が居る人は考えた方がいいだろう。
愛媛県知事も松山市長も、広島県知事も広島市長も
何も言わないのはどうしてか。出来てからは遅いぞ。