ホイッスルバード あいざわぶん

学校がぽこぽこ湧いてくる国

水曜だったと記憶するが、衆議院予算委員会で、現在は
日本維新の会・副代表になっている前原誠司君の質疑で
石破首相とのやり取りがとても刺激的だった。

前原君はご存知の通り「教育の無償化」を第一に主張して
いる人であり、今回の質疑でもそれに関する質疑に多くの
時間を割いたのだった。

それに対しての答弁で、石破君は紙を読むことなく持論と
して、二つの例を出し、私を驚かせ、喜ばせたのである。
先ずは、その二つを、私の記憶のままに要約したい。

① 先ほどから委員の話を伺っていて、一つのことが
  頭から離れないんですよ。吾が国には、どうして
  ドイツの様なマイスター制度が無いのか、ってこと。
② 必ずしも大勢の人が大学に行く必要性があるのか、
  とも思うんですよね。誤解を恐れずに言いますと。

無償化の話ばかりを前原君が言うものだから、石破君は
常々思っていることを誤解を恐れず正直に、真の教育を
考えているからこそ発言したのである。

それって、私が当ブログで強く主張していることですよ。
でも、それを言うと「差別する気か」と勘違いされること
なんですよ。差別ではなく、個々に合った教育があると
いうことで、学歴で生涯年収に大きな差が無ければ誰も
取り残されない社会は構築されるのだ。

だからマイスター制度(専門技術校)が必要なのである。
公立の専門技術学校に行くべき人は、15歳や18歳から
入って勉強するのがいい、ということ。勿論、無償でね。
つまり1.000人の15歳のうち、100人は公立専門学校に
いくべきであり、残り900人の18歳のうち800人も公立
専門学校に行くべきなのである。
それで日本が困ることなど100%無い、と断言できるし、
無駄な教育費は削減出来、完全無料の教育体系が構築
できるのだ。同時に労働者不足問題もかなり改善するだろう。

勿論、勉強したい人は試験に合格すれば、20歳からでも
25歳からでも高校・大学に入学できるのは言うまでもない。
発達には個人差があるからで、そして若い内はやり直しが
可能な社会でありうべし、だからだ。

教育無償化が難しくなっているのは教育利権が絡むからだ。
無駄な私立幼稚園・私立小・中・高と私立大学。
少子化で定員に満たない高校・大学がわんさかあるのに、
今も新しい学校が認められている現実って滑稽でしょ。
石を投げればセンセに当たる世の中なのである。

無償化を言う前原君は、立ちはだかる問題点を言わない。
それは狡いのではないか、と私は思うし、石破君は正直者
だなぁと、この件については私を納得させた。
但し、石破君の悪い所は、知っているから解説はするが、
やる気はない、という点だ。評論家じゃあるまいし。

二人の質疑応答は大きな話題となるべきなのだが、私が
知る限りニュースで取り上げられることはなかった。
大学を卒業して平均300万円の借金がある変な世の中。
それを他人事のようにしている日本社会。
だから、皆が大学に行ったって、意味がないのである。

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