魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

『日本民俗』 小川直之 (著, 監修)

2017年11月21日 | 読んだ本
『日本民俗』 小川直之 (著, 監修)

日本民俗
小川直之 (著, 監修)
株式会社クレス出版


内容紹介
折口信夫主宰 日本民俗協会発行の雑誌「日本民俗」の第一号から最終第三十三号を収録、復刻した書籍です。 第一号(通号第1号)~第十二号(通号第12号) 第二巻第一号(通号第13号)~第二巻第十二号(通号第24号) 第三巻第一号(通号第25・26号)~第三巻第五・六号(通号29・30号) 第三十一号(通号第31号)~第三十三号(通号第33号)

出版社からのコメント
民間伝承研究が一部の識者ではなく、その志ある多くの人たちも参加できるようになるのは、これを掲載、集積する専門雑誌が刊行されるようになってからである。現在の日本民俗学につながるこうした雑誌の始まりは、大正二年(一九一三)に柳田國男と高木敏雄が編集を行った月刊誌『郷土研究』であった。これが大正六年(一九一七)に四巻一二号をもって休刊すると、翌大正七年(一九一八)には、折口信夫が『土俗と伝説』を発刊する。しかし、これも刊行は四号で途絶える。その後、大正十四年(一九二五)には柳田國男を中心に『民族』が発刊され、昭和初期には民俗藝術の会による『民俗藝術』、折口信夫を中心とする民俗学会の『民俗学』と続いていく。 (中略) 今回、複製版を刊行する『日本民俗』は、右のような動向のもとで発刊されている。これを機関誌とする日本民俗協会は、折口信夫による主宰で昭和九年(一九三四)十二月に発足し、『日本民俗』は北野博美を編輯兼発行者として、翌十年八月に第一号が発刊される。複製版の刊行は、従来からその存在は知られていたが、一号から三三号までの全号を所蔵する大学・公共図書館は稀で、その利用が困難であったのを解消し、民俗学や民俗芸能研究などの研究に資することを目的としている。 『日本民俗』の内容について、その要点をあげると次のようにいえる。 1『日本民俗』の内容は芸能分野を中心とし、各地に伝承されている芸能の調査記録・論述が掲載されるとともに、現在一般化している「民俗芸能」という用語はこの雑誌に初めて登場する。 2日本民俗協会などが主催した根子(秋田県)番楽・金砂(茨城県)田楽公演記録、日本青年館の全国郷土舞踊民謡大会の曲目資料、黒川能の研究と公演記録、南部神楽(八戸市)公演記録、東北六県郷土舞踊大会記録など、民俗芸能公演の記録と資料を多く掲載する。 3芸能公演として特記できる昭和十一年(一九三六)の「琉球古典芸能」公演を詳細に掲載する。折口、伊波普猷、比嘉春潮、東恩納寛惇、小寺融吉などの執筆による、琉球芸能の内容、組踊(執心鐘入)台本、印象記、座談会記録、琉球芸能の論述などを掲載する。 4芸能分野のほか、今和次郎らによる民家研究を図入りで連載する。 先にあげた昭和十年(一九三五)創刊までの民俗学関係の研究誌のうち、『日本民俗』は利用が困難であったが、複製刊行によって、当時の研究動向や民俗芸能などの現況、詳細不明だった芸能公演内容が把握できるようになる。さらに日本民俗協会は、松本学を中心とする日本文化聯盟の傘下にあって、昭和初期から戦中期における作家や芸術家なども含む幅広い文化団体とその活動の一端が、本複製版によって捉えることができる。 (刊行のことばより抜粋)


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