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都会生活1.2.3

親と子

カウンセリングを担当するようになり、親との関係に苦しむ患者さんがいかに多いかと実感した。

自身の両親を毒親と表現していた女性患者さんは、亡くなって数年たっても母親からの呪縛に苦しんでいる。

人の脳に記憶という回路がある限り、形はなくてもそのトラウマに傷ついたまま時が流れる。

かくゆう私の親も毒が多かった。父は持病の糖尿病悪化から心不全を起こし20年前に他界。

父が生前の頃、病に臥しがちだった母は90を超えても生きている。

患者さん達の複雑な生い立ち、容赦ないDVの嵐に見舞われ大人になり、精神疾患というおまけつきの生きづらさを見ていると苦しくなる。

世間一般の常識は親を敬い、親を労わるのが当たり前で、そんな中、親への愚痴をもらせば良識者から容赦なく責められる。

毒親、しかし、自分も親となり息子には結構な量の毒を撒いてきた。

人間は愚かな生き物。親となれは皆どこか愚かで我が子に対して盲目となる。

もちろん、子育てに正解はなく、千差万別さは当たり前。子育て本通りにはいかないものだけど。

物理的な距離があっても心が離れなければ関係はいつも温かい。

どんな環境に置かれても、自分に優しく、人にも優しく、そしてまっすぐで強い心だけは忘れたくない。

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