私、リアルタイムで観に行きました。
別に登山に興味あるわけじゃないんだけど。
4人に1人は命を落とすと言われているエベレスト登山。
氷の崖を命綱一本で登るリスク。普通に登れて2週間はかかるとか。
「人は何故山に登るのか?」というセリフは有名ですが、
「そこに山があるから」
映画の中でもちゃらかしながら答え、その後、登山隊のメンバーは、一人一人の山に対する思いを語る。
でも、たぶん言葉では言い尽くせないものなんだろうな。
私は寒がりで怖がりなので、富士山に登りたいという気持ちはあっても、高山病や登山中の体調不良を恐れ、決行できていない。
一山越してさらなる高みを目指すのは人としての自然な欲なのかも。
苦しみの後の一瞬の達成感を求め、それをバネにまた生きていく。
何もしないと鬱の雲に襲われてしまうから山へ行くんだと、隊員の一人が語っていた。
確かにね。
この作品は、1996年に実際あった登山事故をモデルにしたもの。
隊長のロブは臨月の妻を遺して死んでしまった。成長した娘サラがエンドロールで登場します。笑顔がいいな。
日本人の女性登山家、難波康子さんも登頂し、下山中に亡くなったんだね。
享年47歳、七大陸達成直後だから本望だったかな。
自分の人生の登頂はいつだったんだろ。
少なくとも今は下山中だよね。