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都会生活1.2.3

男はつらいよ11 寅次郎忘れな草

コロナで床に伏していたため、観るのが遅れましたが、寅さん11作目はタイトル「寅次郎忘れな草」昭和48年8月公開作品です。

マドンナは浅丘ルリ子。キャバレーを歌い歩く歌手役で、芸名はリリィ。エキゾチックな顔立ちの浅丘ルリ子にはピッタリの名前ですよね。

リリィと寅さんは拠点を設けず旅先でその日暮らしをするといった生き方がよく似ていてすぐに意気投合。対等に物を言い合い、男と女としても波長が合うように見えますが、何度も出会っては別れ、結果的に結ばれず終わります。

寅さんの実家の温かさが羨ましいリリィ。ソリの合わない母親から無心されたり、仕事で客とトラブったりして、寅さんに救いを求め気持ちを鎮めようとしますが、癒されず飛び出して行きます。

寅さんがアパートに様子を見に行くと既に間抜けの殻。オンボロを絵に描いたような古いアパート。たぶん水回りは全て共同で、ベニヤの壁で隣と繋がり、ヒソヒソ話すら聞こえそう。いくら売れないキャバレー歌手でも極貧すぎるのでは?と感じましたが。

リリィは寿司屋のおかみとなり世帯を持ちましたが、これからのシリーズで何度か登場するので、結婚生活は上手く行かなかったのでしょうね。

今作では、さくらのアパートの部屋に電話が入っています。まだ黒電話ですが、今までは大家さんのところから借りていました。とらやのテレビが大きくなりました。でも画面自体は大してでかくないんですよね昔のテレビって。

満男が幼稚園児になってます。お弁当を一人で食べてひじについたご飯粒を無心に舐め取っています。かわいい!
この時代の子どもはたいして手洗いしなくても感染の心配もなく呑気なものでした。
今なら、やれ手洗い、うがい、消毒、マスクとピリピリですよね。

あと、帝釈天は幼稚園も経営してるのですね。驚きました。御前様は園長先生兼任か!
実際調べてみると、ルンビニー幼稚園という実在の幼稚園のホームページが。
そうなんだあ。

個人的に大好きなげんちゃんが、寅さんに頼まれた手紙を川に落としまう、その絶妙な演技に大笑いしてしまいました。【コロナ感染後初笑い】

でも、網走の牛農家の一家は優し過ぎます。あんな広大な土地と牛舎を家族3人で切り盛りして貧しくも幸せなんて。自然は美しいけど過酷で苦しい事の方が強いはず。
そりゃあ人間が出来ていると言えば納得だけど。

昔、NHKでやっていた「明るい農村」という番組を思い出してしまいました。
子どもの頃、うちは農家だった時期があるけど、その番組を目にして、農家の何が明るいのか疑問でした。
人それぞれなんだろうけどね。

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