夏木マリ、妖艶で綺麗だなあ。
後藤久美子演じる泉は、会社を辞めて愛人と暮らす父を訪ね大分に出向きます。そんな泉を気遣い満男も大学を休んで同行。
父役は寺尾聰で同棲中の愛人は宮崎美子です。平成2年当時の二人。さすがに若いな
あ。
父の事か大好きな泉は、愛人と別れてほしいと頼むつもりでしたが、二人の仲の良さを見て何も言えず。
そこへ寅さんと夏木マリ演じる泉の母が、夜行列車に乗り追いかけて来て無事合流。
寅さんシリーズとしては結構高級な旅館で寅さんと泉の母、満男と泉で一泊。宴会を開き盛り上がります。
酔った寅さんにはやされて満男が歌ったのが「踊るポンポコリン」
そうだ、平成明けてからちびまるこちゃんがブレイクしましたもんね。
満男と泉、いいムードですがイマイチ先輩、後輩の立場から動けない。
寅さんはいつも満男の人生の先輩で、満男のジレンマを上手に和らげています。
最後の場面、満男の語りで、幸せとは何なのかと問いかけます。
自分がそう思えば幸せか?でも人から見たらどうなのか?
寅さんのような人生は、傍から見れば安定せず心配が尽きない。
社会的な安定が幸せの基準だとしたら、人はそれを尊ぶ。でも心の中が満たされなければ意味がない。
母が在宅の頃、「みっちゃん、あんたは幸せだねえ、娘が二人とも近くにいて」と言われご満悦だった。
母にとっては、他人から見た基準が一番だったから。
娘が近くにいる→便利=幸せ
そうなのかな?
満男の心の声じゃないけど、人にとって何が幸せか?
患者さんの退院支援をするようになり、特に最近考えてしまいます。
今日から八月。朔日参りに行って来ます。