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合言葉はヒュッゲ

映画 街の上で

ほぼクライマックス的な盛り上がりもなく、出ている俳優陣も成田凌が一番?有名なくらいで。自由人の街下北沢を舞台に男女を巡るささやかな日常を描いた群像劇。
お金もたいしてかけずに作った自主映画っぽい作風で、だのに、何故こんなに面白いんだろうと不思議になります。

主人公の青は、下北沢で古着屋を営んでいる。彼女雪にふられてしまい、その恨み、理不尽さを切々と訴えるも、雪の決心は変わらない。これ以上話しても無駄だと「出て行って」と言い捨て溜飲を下げる。このあたりが彼の人の良さ、気弱さをよく表している。

その後、大学生のアマチュア映画監督から自主映画のキャストにとスカウト。気乗りはしなかったものの、行きつけバーの常連客やマスターから、あんたに気があるから誘われたんだと吹き込まれちょっとその気になる。

本を読んでいるだけの出演なのに、用意周到、行きつけの古本屋の女の子に頼んで、スマホで撮影をしてもらい、演技練習。その甲斐もなく、青のあまりのぎこちなさにせっかくのシーンはカットされてしまう。

お人よしの青は、それでも映画撮影終了の打ち上げに参加。しかし、熱の入った学生らの話に全くついていけず蚊帳の外。その青に好感を抱いた衣装係のイハが急接近して、二人で意気投合し、イハの家に泊まり
夜中まで互いの恋バナに集中するも男女の関係には至らず。

一応朝帰りの青を見送るイハと歩いていると、そこに元カノ雪とバーのマスターが歩いて来てなんとも異様な空気になる。
さらにイハにつきまとう元カレまで現れたため、会話は無茶苦茶。ばからしくてかわいくてもうウケた。🤣

雪が怒ってイハの元カレの自転車を盗み坂道を上るんだけど、坂が急すぎて一度降り、また乗り去る姿にまた爆笑。

これはコメディか復活愛のドラマか?
変な警官が職質がてら、じぶんの身の上話、血の繋がらない姪への思いを打ち明ける。これもシュール。二度出演するから何だ?コイツって。

登場人物も台詞もあまりに日常的で、だらだら感、ふんわり感、ちょっとくたびれた感、全てが調和してほんとに楽しめる作品でした。
下北沢、素敵。


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