合言葉はヒュッゲ

面会ルール

施設入所の母が心疾患で入院した。姉から、もう長くないから見舞いに行くようにと連絡が入ったが、昨年からこんな風に入退院を繰り返してきた。

昨年夏に姉の言う通り見舞いに行くが、コロナ渦であり、面会禁止の札。姉に電話すると、書類を持って来たと言えば会えると言う。気が引けたが、母とは施設での面会もままならなかったため、面会用受付で、書類持参と偽った。部屋番号を知らされてなかったため、不審に思われ本当に書類か?と質問された。私は愚直な性格なため嘘がつけず、ただの面会だとわかると強い口調で責められた。謝罪し、母は高齢であるためもう長くないと思われるため顔がみたいと話すと、渋々了承してくれた。
5分ほど母の部屋に行く事は出来たがやはりあまり気分の良い出来事ではなく、罪悪感が伴った。

その事を姉に話すと、そんなものしらを切ればいいのだと軽く言う。姉との性格の違いを思い知らされた。
私も医療従事者であるため、病棟内に菌を持ち込まれたくない事情はよくわかる。ちなみに自分の勤務先である精神科病院はとても厳しく、ターミナル以外の面会は一切出来ず、職員の外食も禁止となっている。

今回の入院も、先月受診した時に付き添い母との時間を待て、何かあった時にはとすでに心の準備はできていた。
姉は毎日のように下着を持って行くという理由で病棟内に出入りしている。

今世間ではオミクロン株が蔓延し、三月に入っても高止まり傾向が続いている。

ここはやはりルールを守り、感染リスクを無くす事が大事だと姉に言うと、あんたは固すぎると失笑された。

3年前、受け持ち病棟から原因不明の風邪が蔓延し、私も感染し大変な目に遭った。
三日三晩咳が止まらず身体もだるく食欲もなかった。ちょうどこの時期だ。喘息でのかかりつけクリニックに行くも、改善せず。翌日総合病院に行くと肺炎だと言われた。数日間点滴治療でなんとか回復したが、とても苦しかった。

肺炎は命の危険もはらんでいる。何より施設や病院内でクラスターが起きると現場はドミノ倒し状態となる。

コロナに慣れ切った今の日本、一人一人の意識の低さが蔓延を招いているのではないかと真剣に考えている。たぶん、姉には通じないだろうけど。
私はターミナル以外では母を見舞うのを控えようと決めた。

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