合言葉はヒュッゲ

我が心のベイシティローラーズ

何気なしに思い出のアーティストが心に浮かぶ時がある。
ベイシティローラーズは76年に爆発的な人気を博したイギリスのロックバンド。
当時私は中3、15歳だった。77年冬に来年し、全国的なブームを巻き起こし、地方の小さな街でもフィルムコンサートが催された。

タータンチェックは、彼ら出身地スコットランドのシンボル。タータン台風と呼ばれ、生地屋からタータンチェックの布が完売となり、ファンはタータンチェックのマフラーを振り回し♪バイバイベイビーを歌った。
数年前にベスト盤CDを購入し、思い出す度聴いてきたが、時代の歌ってほんとに不思議な力を放つ。一瞬でタイムトラベルが可能となるのだ。

あの頃からもう45年になるのだ。15歳は私の暗黒時代。いじけた暗い少女だった。身長が146センチしかないのに体重は55キロ近くあり、天然パーマのボサボサ頭、顔も決してかわいいとはいえず、勉強も出来ず運動音痴、高校受験を控え殺伐としたクラスの中で、はじかれた存在だった。

自宅はもっと悲惨だった。引きこもりの兄とDVの父にいじめられる可哀想な母を案じながら自分も姉達に除け者にされ、居場所もなく、最悪だったあの頃。今思えばよく生きていたなと思う。いいえ、死んでいた。心は屍同然で、何に対しても意欲がなく、ただ流されていた暗い少女。
そんな私の心を一瞬で虜にしたのがローラーズだった。
夏休み、FMから流れるロックンロールラブレターを初めて聴いたあの感動。
メンバーのルックスもティーンを魅了するのに充分だった。
レスリー、エリック、ウッディ、パット
デレク。今はどうしているだろう。

改めて思う。あの頃、ローラーズがいたから私は生きて来れた。
ローラーズの歌を口ずさみ、どうしようもない無気力な自分から脱皮しようとあがき、人生への夢を掲げ、ダイエットを成功させ生き直した。
ありがとうベイシティローラーズ。
夢中になったのは僅か2年ほどだったけと、
あなたたちは私の青春でした。


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