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飯能のまち 1(イメージからくる中心性)

2005年07月25日 | Weblog
埼玉県飯能市は埼玉県西南部に位置する谷口集落です。
人口は名栗村と合併したので85,000人ほどです。
秩父往還吾野道・川越秩父道の要衝で
八王子から上州へ抜ける街道も交差する地点にあります。
市制施行も県内では早く、所沢市に次いで9番目(1954年)となっています。

飯能に来ると、なぜか小川町と同レベルで扱われていた高校時代の会話を思い出します。
ちょっと脱線すると、私は川越の県立高校に通っていたのですが、
母校には西部地区各地からの生徒が居たため、よく田舎or都会で話題となったものです。

その序列では、都会なものから順に
和光・朝霞・志木 > 所沢・川越 > 入間(金子除く)・狭山(入曽除く) 
> 富士見・上福岡 > 鶴ヶ島・坂戸 > 東松山・入曽
> 飯能・小川・金子 > 高麗川・毛呂山 > 高麗・越生・川島・吉見
> 玉川・都幾川・吾野・東秩父…
という感じになっていました。

なぜこんな序列になるのか甚だ疑問な限りですが、
あえて根拠(?)を会話風に紹介します。
入曽の民「今日なんでK(小川町民)とT(飯能市民)が遅刻すんの?」
川越市民「雪で電車止まってるらしいよ」
和光市民「マジで!? だってウチのあたり晴れてたぜ。」
鶴ヶ島人「東上線は森林(公園)で折り返だった。」
入間市民「さすが山だな。そういえば小川には林間学校で行ったもんな。」
川越市民「ウチもいったよ。オリエンテーリングとか紙漉とかやった。」
入曽の民「毎日がキャンプみたいなもんだな。」
和光市民「おまえが言えるかよ。入曽も相当な田舎らしいじゃん?」
入間市民「そうそう、IRISOを反対から読むと『お尻』だし。」
鶴ヶ島人「あはは。ださっ」
入曽の民「鶴ヶ島に言われたかないわ。鶴ヶ島だってなんにもないじゃんかよ。」
鶴ヶ島人「何を言うか。コモディ(飯田百貨店)があるよ…」
入間市民「あの無駄にハートが強調してあるやつ? ウチにはPePeがあるよ。」
川越市民「あの階段ばかり大きいやつでしょ?」
入間市民「確かに階段ばかりでかいさ。でも実は川越より池袋まで運賃安いし。」
和光市民「確かに東武は高いんだよな。東京都のウチでも230円だよ。」
川越市民「東京都和光市? 調子乗るなよ!駅前のビルの裏は畑じゃん。」 
和光市民「そういえば今気付いたけど、村長(玉川村民のあだ名)も遅刻だし(笑)」 

実にくだらない話なのですが、K越高校の会話を再現したものです。
(筆者は遅刻したKのため、その時の会話ではないのです)
お互いあまり行ったことのない地域を中傷しあっています。
どれもドングリの背比べなんですけどね。

いま、卒論を作成するために都市の階層性を勉強していると、
なぜそんなイメージが付いたのか考えてしまいます。

すっかり飯能の話と離れてしまいましたが、飯能はまた次に扱うとして、
少し考えてみます(根拠のない考察ですが)。

会話にもありますが、「駅前に何があるのか?」ということ、
東京への距離などがイメージに大きな影響を与えているようです。
西武沿線は本川越・入間市・飯能に
駅ビルPePeとプリンスホテルを併設した駅があります。
東上沿線ではこれらは見られず、志木のToscaのみとなっています。
埼玉県では駅は「まちの顔」であることには間違いありません。
その駅がどのような性格・見栄えの駅かということがイメージに影響を与えています。

同時に重要な要素は百貨店の存在です。
西部地区では丸広百貨店が川越・入間・飯能・東松山にあり、
丸井が志木・川越・所沢に、その他アトレが川越にWaltzが所沢にあります。
これらの存在はイメージに大きな影響を与えていることが分かります。

都市の中心性を研究したクリスタラーの分類によれば
百貨店・大学などのある地域はより高次な中心性を持ちます。

その点に於いても、また埼玉の人なら前述の不等号で
「飯能」が小川町と同列にあることに疑問を感じるでしょうね。
人口規模・商業集積においても
東松山と同等か、それ以上の力を持っている都市です。
山間部という性格、終着駅としての性格がそんなイメージを浮かばせるのでしょうか?

生活者としての中心性から、学術的に捉えてみるのも面白そうです。

いつしか飯能の話と離れてしまいましたが、
次は飯能の紹介をしたいと思います。
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