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白い森の国おぐに(山形県小国町)

2005年08月16日 | Weblog
山形県の小国町は山形県の南西端、
新潟県と福島県に接する所にある小さなまちです。
別に親戚の家がある訳でも、友人の家がある訳ではないのですが、
この町には私は何度も足を踏み入れているところです。
越後の「荒川」の源流部にあたり、
飯豊山・朝日岳などの名山などもある素晴らしい自然が魅力です。

鉄道で言えば、新潟県の新発田から北に行った
坂町駅から山形県の米沢駅とを結ぶJR米坂線の沿線に位置し、
小国駅・羽前松岡駅、伊佐領駅、羽前小松駅が町内に存在しています。

タイトルにつけた「白い森の国 おぐに」は
小国町のキャッチフレーズなのですが、
なぜ「白い森」なのか?という思いを抱きます。

実は小国町は全国有数の豪雪地帯で、冬には人里でも5m程の積雪があります。
この雪の白さもこの由来です。
冬になると国内に限らず、台湾などからも雪を見に訪れる人々がおり、
何が楽しいのか、カンジキを履いて雪の中を
ぞろぞろと歩いている光景を何度か実と事があります。
何とも参加者は嬉しそうに歩いているのが印象的でした。。
こういうのをグリーンツーリズムと言うのでしょうか?
地元の人には全く理解できないけれど、都会の人々、異文化の人々には
とても新鮮でエキサイティングな体験…。
(ご覧になっている方で他にこのような例があったら教えて下さい!)

また、みなさんは「ブナの木」を見たことがあるでしょうか?
ブナの木は木肌が白く、森となれば白っぽい幹が
鮮やかな緑とのコントラストで美しく広がります。

小国町は広大なブナ林を持っており、豊かな自然環境を持っています。
そのためこの地域では「マタギ」と呼ばれる狩りをする人々が
今でもその文化を守っています。
年間のクマの捕獲数などが割り当てられ、その範囲内での狩りとなりますが、
毎年春先にクマ撃ちが行われます。
「熊の胃」と呼ばれる熊の膵臓(?)は漢方薬としても珍重されるものらしいです。

春先にはもう一つの風物詩、「山菜」がとても有名です。
ワラビ・ゼンマイ・ふきのとう・山ウド・タラの芽・ジダケ…
名前は忘れてしまいましたが、その他にもたくさん山菜が採れます。
朝日岳に近い五味沢・徳網の民宿、飯豊山に近い玉川の民宿などでは、
山菜料理が出てくるのですが、どれもとてもおいしく
普段ジャンクフードを食べる事の多い我々の体を浄化してくれそうに感じます。

民宿に泊まらなくても、国道113号線沿いに
「蔵王ストアー」なるお店があり、
スーパーかと思いきや、地元でとれた山菜のデパートのように
旬のあらゆる山菜が並んでいます。
「ヨイとこ小国~」と小国音頭が流れる店内で山菜達を見ていると
気分も小国人となれます。お立ち寄りの際は除いてみても面白いかも知れません。

写真はなかなか文面で魅力を語ることが出来ない小国町の荒川源流の様子です。
小国駅からひたすら北(五味沢方面)へ25キロほど走ると、
五味沢・徳網を過ぎたあたりで舗装が切れます。
この辺から歩くのがお勧めですが、さらに朝日岳の方に車または歩きで
登山道を進んでいくとブナの原生林、荒川の力強い流れが見られます。
新緑の季節は雪深い中の鮮やかな緑、夏は森林浴に、秋には素晴らしい紅葉が、
どれをとっても圧巻です。
ちょうど写真は針生平と呼ばれる地域に差し掛かる橋から撮影しました。
季節は昨年の8月下旬です。

山形県小国町はホンモノの自然と出会える場所です。
足を運んでみてはいかがですか。
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