日経平均は堅実な動きを見せ、過去最高に近づいている。これは日本経済への期待である。過去30年は日本にとって厳しい状況だった。あまり知られていない事だが日本が経済でアメリカに挑戦し、アメリカがそれを退けたのだ。バブルの時代には雑誌を中心に経済戦争の文字が躍った。
エズラフォーゲルのジャパン アズ NO1が出版された時には日本中が湧きかえった。しかし、この本はアメリカに頑張れと警告したものだった。アメリカは自国に有利なように経済ルールを変え、世界の工場を日本から中国に移した。アメリカと中国が日本を利用して経済を大きく成長さる時代が続いた。
しかし、状況は変わった。中国が軍事力をバックに台湾進攻の意図を明確にし、ロシアは核をちらつかせながらウクライナに攻め入った。アメリカを中心とする民主主義が脅かされ始めた。アメリカは唯一の超大国の座が失われつつある。
今やアメリカにとって日本は極めて重要なパートナーだ。中国が台湾を攻めれば日本の協力無しにこの攻撃を跳ね返す事が出来ない。軍事的損害はアメリカより日本の方がはるかに大きい。広島のG7はまさしくその歴史的転換点を象徴するものだった。
既に、日本に高性能半導体の工場が建設されつつあり、日本・イギリス・イタリアで次期戦闘機の共同開発が始まっている。確実な足音が聞こえる。この機会を生かさなければ日本の飛躍的発展は望めない。
だから、過去を分析し、反省と共にアメリカとの協力関係を強化しなければならない。日本に求められるのは、民主化や公正さを進める事だ。それには司法を改進する必要が有る。
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