配当利回り4%に迫る学究社の17年3月期決算です。![]() 事業セグメントは、教育事業とその他からなります。 もっとも教育事業の売上高は97%なので、事実上単一セグメントと見なせます。 都⽴中⾼⼀貫校を⽬指した学習塾「ena」を、今年は10校舎新規出校しています。 売上高は、2.1億円増加した一方で、売上原価は0.2億円、販管費は1.0億円増でした。 その結果、売上総利益率は33.1→34.3%、営業利益率は14.5→15.1%に改善しています。 授業料値下げを生徒増でこなしつつ、着実に業績を改善しています。 ![]() 資産は、現預金が8.3→5.9億円に減少しました。 一方で、建物及び構築物が31.8→33.3億円に増加しています。 負債は、長期借入金が2.0→0.4億円に減少しました。 新規出校を推し進めながら、バランスシートの肥大化は抑え込まれています。 ![]() 豊富な営業キャッシュフローを手厚く株主還元にまわしており、ある意味アメリカ企業の様な様相です。 受験ノウハウが全ての当該産業において、都立に特化した「ena」ブランドで差別化を図っています。 人口が集中する首都圏だけに激戦区ですが、結果を見る限り戦略は成功しているようです。 |
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