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金山山頂はみるみるうちにガスで覆われていく
数年ぶりに山中キャンプ場から金山を目指しました。カナカナカナと波のように寄せては返し、返しては寄せる蜩の啼き声は鈴の音のように森に鳴り響きます。アチさんが座って聴きたいというので、しばし落ち葉の上に腰を下して聞き入っていました。蜩の声が聞え始めると、まるで夏が終ってしまうかのような寂寥感が漂いますがそうではありません。夏の終わりを告げると誤解されているが実はそうではないとラジオで云ってました。
キャンプ場を過ぎた先の車置き場にはネムノキがふわふわと涼しげに揺れています
テリハノアカショウマが群れ咲き・・・
ダイコンソウが登山道を埋めるとすっかり夏山といった風情ですが、どうしてダイコンソウかって?ダイコンソウ(大根草)は、バラ科ダイコンソウ属の多年草です。名の由来は、根生葉が大根の葉に似ている事からダイコンの名が付いていますが、ダイコンの仲間ではなくバラ科です。漢方では水楊梅(すいようばい)と呼ばれ、特に根を利尿薬とするそうです。どこにでもある大根草を侮ったらいけません。
黄色は雄しべで雌しべは緑色
今日も山に登れるシアワセ見っけ・・・土木通(ツチアケビ)
ウホッ!何とも鮮やかなタマゴダケです。その名のように、地上に顔を出すときは大きな卵のような袋から生まれてきますが、その名残が白身のように根元にぶらさがっています。スープにすれば最高に美味しいのだそうですが・・・。
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たぶんヒグラシの抜け殻
雪のように見えたのをクローズアップで見たかえるの卵
こんなにお若いヒトクチタケは初めてです。この茸が生えると死に体になる樹木ですが、くっ付いている木は枯れる寸前でした。
この看板を見るたびに、ここは海の底だったのかぁ~と不思議な感覚に襲われます
刻々とガスが押寄せて来るのを実感しました。昼食中の他の登山客も慌ててお弁当をしまって下山します
ツマグロヒョウモン ♂
リョウブ
ハナオチバタケ?
南斜面まではガスは追ってきません
ゴマダラチョウ?
マタタビの花の形そのままの実
ハゼノキ
大きな影を作る朴の葉
帰りに、山麓のソバの花咲く山カフェを訪ねました
ソバの花
『cafe のっち』には自然の風が流れていました。田圃を吹き渡る風の音、テーブルに活けられたウツボグサの花が素朴で印象的です。注文した水出しコーヒーもとても美味しかった!地図上にあるアゴ坂から延びる2本のルートを訊ねたところ(予定では周回するつもりでした)、山頂で応えてもらったように荒れているそうです。登山道が消えていく傾向にあるのは寂しいですね。
昨日は霧が金山方面から流れていて、展望があまりなかったのですが、
山頂は涼しかった~
そのうちアップしますね
金山も自然林が豊富な山のようですね。
昼食中の方が写っている場所は縦走路でしょうか、気持ちいいコースのようですね。
いつか登りたいと思っている山の一つです。
そうでしたか!美味しいフランス料理のスープ原材料となるそうですが、どこかのフランス料理店で美味を味わいたいです。自分で採取して食べるのはかなり抵抗が在り過ぎます・・・。
>昼食中の方が写っている場所は縦走路でしょうか、気持ちいいコースのようですね
トップの山頂画像から数メートルの縦走路です。夏場の山頂は暑いので、木陰のあるこちらで食事を取る方が圧倒的に多いのですよ。玄海灘から吹く風が冷たく心地よくて、下山するのが躊躇われます。
ブヨに咬まれたのに懲りて、前回の山登りにはポイズンリムバーと、蚊取り線香をリュックの背に付けて登っていますよ。
とても安心できます