3911.~幼児と講師と~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「「腕利きの歯医者、Hくん「」(11月3日)
おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。
きょうは紫色の画用紙でぶどうを作ります。
画用紙を短冊切りにして、くるんと輪にします。
端と端をホチキスでとめて、ひと粒のぶどうのできあがりです。
ぶどうの房をつくるためには、いくつもの粒を用意しなければいけません。
ホチキスをとめる感触は楽しいものの、作業時間が長くなると集中が切れてしまう生徒さんもいます。
「先生が画用紙をまるめるから、Hくんはホチキスでとめる係をしてね」。
年長さんのHくんはホチキスを手にして準備万全です。
画用紙をホチキスで慎重にはさみ、小さな指先に力を入れました。
ガチャン。
「歯がぬけた~」と大きな声でHくんは言いました。
「Hくんは歯医者さんみたいだね。H先生だね。H先生、もう一本、歯をぬいていただけますか?」
ガチャン。
「またぬけた~」
「H先生、この歯もお願いいたします」
「いいですよ~」
ガチャン。
力の加減でホチキスの針がうまく刺さらないこともあります。
「H先生、これはたいへんな虫歯みたいです」、
「わかりました」。
腕利きの歯医者さんになったHくんの目は真剣です。
ガチャン。ガチャン。ガチャン。
短時間で、りっぱなぶどうの房ができあがりました。
「H先生、今日はありがとうございました。ぜんぶの歯が治りました」
「お大事に~。つぎの方、どうぞ~」
◇ワンポイント・メッセージ◇
絵本のページを繰るような気持ちでブログを読みました。今日、文化の日に、ぴったり。あ~、たのしかった!