4363.~絵画制作~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「社会人3年目、絵画展に出展」(4月11日)
おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。
Rさんは社会人になって今年の4月で3年目に入ります。
清掃のお仕事をされていて、授業のはじめにその日の仕事についてお聞きするのですが、
毎日仕事をし続けることの大変さを感じますし、日々成長されていると実感します。
高校生の時から担当していて学習中心の授業をしていましたが、今回初めてエレファースの絵画展に出展されました。
今回は『初めて水族館を訪れた動物たち』というタイトルで描きました。
Rさんが日常生活を送りながら考えていた世界を実際に描くことは想像以上に楽しく効果的でした。
学習しているときには分からなかったRさんの世界で、色彩感覚や構想がとてもユニークでした。
例えば水族館にいる魚たちの形はリアルに描きましたが、対照的に、見に来ている動物たちはイラスト風でした。
今回絵を完成することで、Rさんが日々大切にしていることや想像していることを絵の中に具現化できました。
Rさんはこの期間とてもわくわくしながらいつに増して楽しそうにエレファースに通ってこられました。
社会人になると、こういう機会がなくなってしまいます。コミュニケーションをとりながら、これからもRさんの良さや思い描いていることを引き出せる機会を増やしていきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Rさんの作品、とても印象的でした。入り口近くに、展示されていましたね。来場の小さな子どもも関心を示して作品をじっと見つめ、「なんでどうぶつたちは さかさなの?」とのこと。Rさんの描き方はユニークですね。水槽を観ている動物たちを水槽に対して対称な位置に正面から描いているため、逆さになったのです。魚一匹一匹、動物一体一体が細かくていねいに描かれていました。改めて見直してみたい作品です。