91.部屋の片付け(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
きのう床の片付けができて足の踏み場が確保されたなら、きょうは机の整理を行えるといいですね。きのうの片付けが楽しければ、きょうも二つ返事で片付けに取り組むでしょう。
でももし、きのう片づけがはかどらずに少々叱られたり、大変な思いをしていたら、少し間をおきましょう。タイミングを見て次のチャンスを待ちましょう。
ここでは、「こんなことができたらいいな」「学習でも、片付けでもこんな楽しみ方がありますよ」ということを紹介しているのですから、ムリをされることはありません。
このブログの目的は、発達障害をもつお子さんとその親御さんのストレスを軽減し、安心して楽しく生活や学習に取り組んでいただくことです。そして、本来の力を充分発揮して生き生きと生活していただきたいというところにあるのですから。
さて一応、片付け2日目としましては、机の整理。
・まず、机の上に散らかっているものをあるべきところに収めさせましょう。
・要らないものは、捨てさせましょう。
・捨てることが苦手でしたら、用意した大き目の箱に収めさせましょう。
・机の引き出しは、ひとつずつ取り出して中のものを開けて空にしましょう。
・要らないものは、捨てさせましょう。
・捨てることが苦手でしたら、用意した大き目の箱に収めさせましょう。
・小物は、小さな箱か仕切りを用意して、分類して収めさせましょう。
※百円均一のお店で予め仕切りを用意されると便利です。食器用の仕切りも重宝です。
・プリント類は、しわを伸ばしてファイルしましょう。
※多くのお子さんは、ホチキスや穴あけは大好きです。
・大きめの引き出しをひとつ確保しておいて、どこにも収まらないものや、不要だけど捨てきれないものを入れるようにフリースペースとしておきましょう。
「これは、どこどこにね」「これは、もういらないね」「これは、どうする?」とお子さんのテンポで指示をして、てきぱきと片付けを進めましょう。必要に応じてどんどん手伝ってあげましょう。
こうしたからといって、決して指示待ちの人間になることはありません。そのうちに、指示なしでもできるようになるでしょう。「きたないわね。片付けなさい!」とただ口で言うだけのほうが、いつまでも片付け方がわからず、また「片付いた」という達成感も得られず、結局は片付け方を教えてもらわなくては何もできない指示待ちになってしまいます。
充分に手を出し、体も動かして教えてあげることです。一緒にやってあげることです。一人でできるようになるためには、その準備段階が必要です。準備なしでは、誰でもできません。
「うちで甘やかしたら、外で困るから」ということをよく耳にします。でも、実は逆なのです。家で「こんなに手を貸していいのかしら」と思われるほど充分に手をとり足をとり教えたほうが、外では自立的にできるのです。口だけの注意が最も、自立を遠ざけます。どうぞ、安心して手伝ってあげてください。
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