3875.~会話を楽しむ~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「持っているたくさんの言葉を」(9月22日)
おはようございます。越谷教室の菊地です。
Sさんは社会人です。お仕事を終わった後、こちらに来室されます。
今はコロナの関係で、通われている作業所も分散出勤や、閉室などがあります。
家にいる時間が長くなる分、大切なのはご家庭での会話です。
「~はどう?」と聞かれ、
「わからない」と答えれば、それで会話は途切れてしまいます。
大切なのは、自分の持っているたくさんの言葉を、どれだけ表に出していくか?
ですから教室では、ワークに黙々と取り組むだけではなく、
声掛けをたくさんすることでコミュニケーションを図っています。
読解ワークでは答えの文にもう一つ言葉が加わるように、「なにを?」「どんな?」と問いかけます。
また会話では、助詞はこちらが手伝いつつ、よりたくさんの言葉を外に出す練習をしています。
今では、誰と(お父さんと)、何を(キャッチボールを)、どのくらい(20回)した、まで話してくれます。
たくさんの言葉を知っているからこそ、それを大切にした指導を心掛けています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Sさんが内に持っているたくさんの言葉。家庭、学校、職場、教室での長年の蓄積ですね。その一つひとつを外に出していくこと、そのトレーニング自体はSさんにとっても楽しいことでしょう。言葉で相手に伝えられること、相手も理解出来て喜んでくれること。言葉を通して、気持ちの動き、気持ちのやりとりが、少しずつ生じ始めてくることでしょう。会話を楽しむ気持ちを、こちらも大きく伝えていきましょう。