3011.~絵と言葉~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「世界児童画展、作品制作」(12月3日)~
西国分寺教室の山下です。
世界児童画展に出品された2人の生徒さん。
Kくんはコウモリの王様を描き出しました。王冠を頭に載せたコウモリの横に従者のようなちょっと小さいコウモリを二匹配置し,そのあと宝石の原石を思わせる岩の上に真っ赤なリンゴとバナナ。一体,何になるのか全く読めない…。
次に描き出したYさんは女の子らしく海の波間からジャンプするイルカを選びました。大海原のブルーが濃淡に織り成す大波,小波。その上で楽しそうにジャンプするイルカ2頭。その奥には遠くにかかる七色の虹。何とロマンチックなんでしょう!
比較的早く全体を描き上げて仕上げに入ったのはYさんの方でした。七色の虹の塗り分けの何とまぁきれいなこと! 更にびっくりすると同時に感心させられたのは,イルカ2頭がピンクの体色にまとまったこと。女の子らしいメルヘンチックなイルカさんとなりました!
追って仕上げに入ったKくん。王様コウモリと従者たち,宝石原石の鍾乳石に鎮座するリンゴとバナナ,そして洞窟の中に着陸するUFOと降り立つエイリアンたち…。付けられたタイトルは「ホラー洞窟」、…もうお見事としか言いようがありませんでした。
2人そろってファンタスティックなコンセプトでまとめ上げ,講師もまるで制作過程のドキュメンタリーをリアルタイムで傍観する観客の一人になった気分の数回でした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Kくんも、Yさんも、イメージを豊かに膨らませて、制作に取り組まれたようですね。それぞれに、次から次へと現れる登場者や、背景。すばらしい発想力ですね。また、それらを表現する描画力と、彩色力も備わってきているようですね。
黙々と描いたのか、対話しながら描いたのか、説明しながら描いたのか、いずれにしてもこの2人の生徒さんには、言葉も豊かに備わっていることは確かです。