ブリヂストンが、リストラ。
従業員8000人が、転籍。
防振ゴム事業を、中国企業に売却。
「ブリヂストン、お前もか」というニュース。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた、日本の製造業も、今や、その多くが、外資の傘下に入った。
この国の政治家も、メディアも、結果としての経済に、関心があるだけ。
まさに、受験生の親と一緒。
一生懸命に努力している子供の、結果だけを見て、一喜一憂している。
だから、為政者たちは、自分では、何もできないし、しないくせに、この国なら、コロナのワクチンは、直ぐに開発できると言っていた。
しかし、いまだに「外国の製薬会社」頼み。
政治家も、メディアも、日本の現状を、直視して、もう、いい加減に、「日本凄い」の大合唱を止めないと、国際競争から脱落していくばかり。
なぜ、政治家やメディアは、アメリカや中国に、「追いつき、追い越せ」と、言わないのか。
第二次世界大戦の敗戦後の、焼け野原から、立ち上がったときに比べれば、遥かに、現実的な目標のはず。
今の日本の弱さは、明確な目標を、持たなくなったことにある。
中国は、世界第1位の経済・軍事大国を目指している。
世界中の誰もが、それを認識しているから、脅威であるが、力もあるのだ。
それに引き換え、目標を持たない、GDP第3位に落ちた日本が、何を言おうと、何をしようと、GDP第1位、第2位の国から見れば、「負け犬の遠吠え」。
いや、世界中が、そう見ているかもしれない。
昔、野党の幹部が、「世界一になる理由は、何があるんでしょうか」、「2位じゃダメなんでしょうか」と言った。
ハッキリ言う。少なくとも、目標を持つなら、「2位じゃダメなんです」。