大晦日に脳出血で倒れた母は、自力ではまだ歩行できませんが、
回復は思ったより早いような感じです。
母の介護は、息子の私が介護を担っています
介護といっても、週イチでリハビリで通院する程度
リハビリ通院も回数を重ね、私もだんだん慣れてきたところですが、
母の介護をしていて、なんだか育児と似てるかもと思うことが
●怒らない、褒める、その気にさせる、励ます
「今までできたことができない、できないならできないでいいや」
これが、リハビリを始めたころのこと。最初はリハビリもイヤイヤでした
『歩けるようになれば、孫にあえるよ』
『(孫は)いつもお婆ちゃんのことを心配しているよ』
『できたじゃん、すごいすごい』
『前より上手になってるよ』
『うまくいかないのは当たり前、病気だったんだから』
などと、いつも声をかけています
『なんでできないんだ!』『がんばらなきゃダメだろう』
昔気質の父は、心底母を心配しているのですが、
こういう言い方しかできないようです
そういわれるほど、母は頑なになるような気がします
母は、認知症も少しあって、ときどき意味不明な言動をすることもあり、
同居していた父は怒って注意したりいていたようです。
でも、怒ったり注意すると、母もヒートアップして怒鳴り合いになることも
何年か前、テレビで観た認知症の母娘。意味不明な言動を注意すると
大喧嘩になるのですが、注意ではなく穏やかな声で促すと、
話を聞いてくれるようになったそうです。
なので、以前から、母にはできるだけ穏やかな声で理解を示したり、
こうしたほうがいいよと促すようにしていました
自分の子供に対しても、全部できれば褒めるのは当然として、
努力する姿勢、ひとつでもできたことがあれば褒めるようにしています
失敗したことは、怒らず、なんで失敗したのか、どうすれば失敗しない
のか、できるだけ穏やかな声で一緒に考えるようにしています
寛容と見守り、ってことなんですかね
●男性は少数派?
先日、病院の待合質で母と一緒に順番待ちをしていたら、
前に座っていた見ず知らずのお婆ちゃんが、
突然、母に向かっていいました
『優しい息子さんで幸せですね~』
母も私も、突然すぎてキョトンでしたが、後で考えてみると
『親の付き添いで病院にきてるのは、実の娘か、
お嫁さんばっかりだもんな。息子は珍しいということか』
パパは育児をするというのは、今じゃ当たり前という風潮
でも、私の住むような地方では、パパの育児参加はまだまだ
という感じ。外出先で子供お世話をしていると、周囲の人、
特に年配に女性から
『偉いわね~』といったニュアンスの言葉をかけられます
介護にしても、育児にしても、
まだまだ男性は少数派ということなんでしょうかね
私の好感度は上がる一方(笑)
●食事とシモの世話がメイン
母と食事をするとき、子供用に持ち歩いているウェットティッシュが重宝します
食事は、ひっくり返さないよう、こぼさないよう、さりげなくフォロー
トイレから出るとき、オムツをきちんと履いているかのチェック、
失敗したら選択や掃除をする。
なんだか、子供が小さい時のお世話に似ているかなと
子供のお世話をしていなかったら、シモのお世話とかできなかったかも
介護も育児も、先は長い、たぶん
在宅で寝たきりとかの方に比べれば、随分楽なんでしょうけど
それでも、介護保険、ケアマネ、ひとり暮らしになった父への対応など
心身ともに結構シンドイ時があります。
心が折れないよう、倒れないよう、やっていこうと思っています