今日から実技が始まります。
今日は、形を見る練習です。
それでは、お茶碗を1m程先においてください。
まず、測り棒(写真では、細くて長い絵筆の後ろを使っています)で
お茶碗の口の長さを測り
紙のまん中に写します。
その幅のまん中に、縦に線を引きます。
これが、中心線となります。
お茶碗は左右対称ですから、右か左のどちらか片方を描けば、
残りの反対側は線対称となります。
ここから、姿勢がとても大切です。
目線があまり動かないように、
◆背筋を無理の無い程度伸ばして、
◆あごを少し引きます。
そうしますと、頭がグラグラ動いて、目線が動くことがあまりありません。
姿勢が少し変わると、見えるモチーフも全然違って見えてしまいます。
デッサンが狂いまくってしまいますので、気を付けて下さいね。
それでは、続けます。
中心線に垂直に、線を1本引きます。
(要は、横線を引きます。)
この線が、お茶碗の口の、一番広がっているところとなります。
紙全体の、半分より少し上に描くといいと思います。
ここから、測り棒を使って角度を測ります。
お茶碗の口の円の、一番向こう側と、一番右側(あるいは左側)の
角度を測ります。
(写真では少しだけずれてます。すみません。)
その角度を、そのまま紙に写します。
手が揺れると、角度が変わってしまうので、
慎重に、慎重に・・・。
今度は一番右から、円の一番手前の角度を測ります。
その角度を、そのまま紙に写します。
これらの2本の線を、中心線に対して対称に描きます。
上下左右の円の頂点が決まりましたので、
お茶碗の口を良く見ながら、楕円を描きます。
これも、左右対称になりますので、気を付けて描いてください。
円が描けましたら、円の一番下から、高台の下までの距離を測ります。
この時、円の横の幅と比べてどのくらいの比率になるかも測ります。
円の横の幅の中に、今測った長さが何個入るか(2つとか、2.5個とか)、
きっちりと比率を測ります。
比率が分かりましたら、今、絵に描いている横幅の長さから、比率を測って
円の下に印をつけます。
あとは同じようにいろんなポイントの角度・長さを測り、
描いていきます。
途中、おかしいかな?と思ったら、どんどん測って、どんどん直してください。
おかしいところが分かるのは、モチーフを良く見ているからです。
見る力が付いてきている証拠です。
最後、モチーフと比べて納得できたら、終了です。
補助線(横線・縦線、印)は、消しておいていただけるとありがたいです。
家の中のいろんな左右対称のものを描いてみてください。
どれも、描き方は同じです。
来週は、今週描いた物に、ボリューム(量感)を付けていきます。
今週書いた紙を大事に取って置いてくださいね。
それでは、また来週。
特記:今回CafeZのpicoさんにモデルになっていただきました。
ありがとうございました!!
また、よろしくお願いいたします!