gosho×goshoぶろぐ

まちあるき運営事務局特派員が、青森県・五所川原市のココだけの話をお届けします★

涼む姿を想像して…

2012年07月05日 | motto Deep!

ども~そのタローです

ここ何日か、どんどん水量の減っていく岩木川を眺めては、

今年はカラ梅雨なのかしらと心配していたそのタローですが、

今朝の五所川原は、短時間でしたが、雷とともに激しい雨ゲリラ豪雨

降るにしても、穏やかに長く降り注いでほしいものです

 

さて、先日、用事で金木に行った際に、太宰治記念館「斜陽館」にお邪魔しました

こちらは、ご存知の方も多いかと思いますが、作家・太宰治(本名・津島修治)の生家で、

明治40年、太宰の父・津島源右衛門が建てた豪邸です。

太宰の生家が大地主であったということを実感させる大きさと、和洋折衷の内装の豪華さ

 

さて、暑い夏のこと、斜陽館の2階の雨戸とガラス戸が開け放たれております

きっと、太宰も、夏にはあの大きな窓辺で涼んだのでは…

そう思い、今回は2階の窓辺を目指しました

階段付近は外観とは打って変わった洋風です

このハイカラな感じ、設計者が、弘前の旧市立図書館など、県内に今も数か所残る和洋折衷の建物を手掛けた

明治期の名棟梁 堀江佐吉であるというのもナットクですね~

ところで何と、この邸宅は、2階に8部屋も間取りがあります

この中には、作品「斜陽」のタイトルや旅館「斜陽館」の名前のもとになったのではないかと思われる

「斜陽」という単語(画像中赤マル部分)を含む漢詩が書かれた障子で仕切られた部屋があります。

旅館時代は「蘭の間」として利用され、現在は「斜陽の間」とよばれるこの部屋は、

太宰の実母「タ子(たね)」さんのお部屋だったそうです。

いよいよ、外観写真で見えていたあの窓の連なる場所へ…

連なるすだれがなんとも涼しげですね~

そして、ついにあの開け放たれた窓の部分へ!

ちょっと太宰気分で手すりに左ひじを掛けて家の前を見渡したならこんな感じでしょうか

道路向こうの風景はすっかり現代のものですが、

年月を感じさせる質感の屋根材が大きく張り出しているのが視界に入り、

趣を感じさせてくれますね

 

さて、実はもうひとつ、期間限定の「涼」がありまして…

ジャーン  浴衣美人です

斜陽館には和服がよく似合う…なんちゃって

7月7日の七夕までの期間、浴衣のスタッフさんがいらっしゃるそうです

また、この期間中は、津軽鉄道「七夕列車」に乗車して教わった日替わり合言葉を

伝えると、ちょこっとプレゼントがもらえちゃう企画も展開中!

くわしくはこちらhttp://www.city.goshogawara.lg.jp/goshoxgosho/event/unkango.htm

 

ちなみに…

お向かいの「津軽三味線会館」でも浴衣美人スタッフに会うことができます

ぜひこちらへもお越しください

 

さて、今回ご紹介した太宰の生家、現在は展示施設になっていますが、

旅館「斜陽館」として親しまれていた時期もあります

豪華な旅館=斜陽館、のイメージは全国的にも定着しているようで、

余談ながら、あるアニメに斜陽館をモチーフにしたような高級旅館が登場していて驚きました

やはり、インターネットで調べてみると、訪れるお客様の中には、太宰ファンや観光客の方はもちろん、

「聖地巡礼」と称したアニメファンの方もいらっしゃるようで

興味の糸口は人それぞれですね 

でも「斜陽館」は、訪れたならきっと忘れられない場所になるのではないかと思います

そのタローでした