gosho×goshoぶろぐ

まちあるき運営事務局特派員が、青森県・五所川原市のココだけの話をお届けします★

もうひとつの見所

2012年06月30日 | motto Deep!

ども~そのタローです~

アレルギーなのか、昨日からくしゃみが止まらずヘロヘロです(笑)

 

さてさて、先日おじゃました「楠美家住宅」ですが、

建物のほかにも、もうひとつの「歴史を伝えるモノ」が展示されているんです。

それは、画像の中に見えている蔵の中に展示されてるんですよ~

ど~んと、こちらの蔵も、楠美家の母屋とともに移築されてきたものなんだそうです

アレ?その側の細長い屋根は?…って気になりますが、ソレについてはのちほど

まず、1階部分には、楠美家ゆかりの品々が展示されており、

隣にある大きな邸宅の中で、この品々が大活躍していた時代を偲ばせます。

そして、2階に行くと…

  

あれれっ… なんかいきなり違う雰囲気に…

それもそのはず、こちらに展示されているのは、一気に時代をさかのぼり、平安時代の遺物たち

この「楠美家住宅」が現在ある、持子沢(もっこざわ)地区やその周辺に40基ほど確認されている

「五所川原須恵器窯跡群(ごしょがわらすえきかまあとぐん)

から出土した資料なんです

 

「須恵器(すえき)」っていうと、学生時代の記憶が残っている方なら、

教科書では、古墳の説明の中で出てきたような?…って思われるかもしれないんですが、

東北北部では、平安時代の後半でも、日常の器としての須恵器を焼いた窯が残っています

「五所川原須恵器窯跡群」は、現在のところ、

日本最北端、県内唯一、そして最後の須恵器窯跡群

であることがわかっているんですよ

平安時代…っていうと、源氏物語とか、十二単とかいうきらびやかなイメージですが、

五所川原を含む東北北部は、当時いわゆる「朝廷」の支配下になかったため

そこに住む人々は「蝦夷(えみし)」と呼ばれ、

朝廷の言う事を聞かない困った異民族…として扱われていたらしいことが

当時の朝廷側で記された文献ではわかります

 

でも、五所川原で須恵器窯が発見されたということは…

この地域に住んでいた人の中には、導入以来朝廷の技術であった「須恵器」生産のテクニックをものにし、

実際に器を使っていた人もいる、ということになります

(五所川原に窯ができたのは平安時代後半と見られているので、かなりタイムラグはありますが)

こうなると「異民族」というほど生活のようすが違っていたとは思えない

(ちなみに、須恵器窯の発見だけではなく、当時の集落遺跡の発掘調査の結果からも同じようなことが分かっています)

 

…ということなどから、この地域について書かれた、当時の数少ない文献の内容は

あくまで朝廷目線で書かれていて、客観的な資料ではないらしいことがわかります

だから土器や遺跡からわかる生活の様子は、この土地に住んでいたご先祖様を知る、とっても大切な情報なんです

なんだか話がちょっと小難しくなりましたが(笑)、

ここでちょっと、五所川原の須恵器鑑賞が少し楽しくなる「ポイント」をいくつか…

 

まずひとつ、特徴として、 登窯(のぼりがま)で焼かれる前にへらのような道具で付けられた

「へら記号」のついた器が多く見られることがあります(画像の赤丸で囲ったところ)。

中には、漢字が崩れたっぽいものも…何のために付けられた記号なのか

ついてないものとついているものの違いは何? 記号の違いは何?

…まだはっきりとした結論は出されておらず、ちょっとしたミステリーです

探してみると面白いですよ

 

ミステリーといえば、これらの窯では子供1人入ってしまいそうな「大甕(おおがめ)」も作られていました。

正直、ものすごく重いです  1人では運べないサイズのものも…

窯はほとんどが山奥の谷沿いにあり、特に前田野目(まえだのめ)地区の窯にいたっては、

そこまでたどり着くのさえ、(運動不足のそのタローは特に)大変なくらい

…なのに、これらの製品は、県内各地はおろか、

岩手・秋田県北や、北海道でも発見されてるんです

船にのぜれば…でも、窯から川まではどうやって運んだのか?

…なんて想像をめぐらすのもおすすめです

ちなみに、蔵の隣の細長い屋根は、この須恵器の窯を復元したものでした

さらにこの隣には、津軽金山焼で使われているような構造窯もあり、

実際に陶芸体験ができるようになっています

(作品は、「楠美家住宅」のスタッフさんが窯で焼いてくれます)

料金はお1人¥500からだそうなので、気になる方はぜひとも

「楠美家住宅」までお問い合わせを

楠美家住宅管理人室 
 tel 0173-29-3575

 

ちなみに、蔵ももちろん入場無料

気軽に歴史に触れることのできる場所ですのでぜひ遊びに来てくださいね

 

今日はちょっとアツく語ってみたそのタローでした

 

 

 

 


文豪太宰治が生まれた日

2012年06月29日 | ニュース

まいどシブゥです

今日は6月19日に行われた「太宰治生誕祭」

についてお知らせします

会場は芦野公園内太宰治銅像・文学碑前

用意していた椅子がほぼ全席うまるほどの大勢の人で賑わってました

おごそかな空気の中、市長からの開会のあいさつをいただき、

続いて太宰治の長女「津島園子」さんからのあいさつ

とあいさつが続いたのちに

太宰治作品の朗読がありました

朗読してくれたのは、ふなみつみつこさんという方で

すごいやさしい声で聞き安い口調でした

その後「太宰治鎮魂歌」「走れメロス」「太宰碑」の3曲の合唱

に続き、きれいな南部町フルーツ娘さんからさくらんぼのお供え

最後に合唱の中、全参加者が一人ずつ花のお供えを行ないました

大勢の太宰好きの方たちと花や果物に囲まれ太宰治も嬉しがっているはず

お昼には太宰治を語る昼食会という場が設けられ

太宰ファンの方々で話あっていたそうです

 

今年これなかった方も来年ぜひ参加して、一緒に太宰の誕生日を祈りましょう

 

以上シブゥがお伝えしましたへばねーノシ

 

 

 

 


ベストマッチ!!

2012年06月28日 | ニュース

ども~そのタローで~す

今日の五所川原も暑い暑い これは夏本番が思いやられますね~

今日はお仕事で青森市へ行ったんですが、道路脇の温度計が「30℃」の地点も…

 

夏の暑さは苦手 涼しく過ごしたいな~…と、そんなあなたにピッタリの場所が

(このくだり、最近パターン化してるって?気のせいですよ~

 

以前、シブゥもブログでお伝えした「楠美家住宅」

http://blog.goo.ne.jp/5shokanko/e/c6cecb4fa7fd3f9b7f0b2d93c5045ccf

五所川原と青森を結ぶ国道101号線沿いの、狼野長根(おいのながね)公園隣にある、この大邸宅!

明治19年(1886)に完成した豪農の住まいで、津軽地方最大級の茅葺屋根民家なんですよ~

さて、今日この楠美家住宅の前を通りかかったところ、「古布・きもの」と書かれたのぼりが…

私、気になりますっ

 

というわけでおじゃましま~す…(ちなみにこちら、嬉しいことに入場無料です)

一歩中に入ると、すでに少しひんやりします。昔の人の知恵ってすごい

ん?奥のお座敷の方に、何やら赤いものが

なんと色とりどりのお着物がズラリ

そう、ちょうど今日から今昔着物と生活骨董市が催されていたんです

なんと今日からですよ~ 運命を感じます

ちなみに「骨董」は、床の間にズラリ…甲冑までありますね~

それにしても、着物も骨董品も、楠美家住宅の中で見ると活き活きして見えるような…

まるでタイムスリップしたかのような不思議な感覚になります

まさに古民家とベストマッチのとりあわせ

 

こちら、「今昔着物と生活骨董市」

6月28日(木)~7月2日(月)まで開催されています

(開館時間 9:00~16:00 休館日なし)

 

ちなみに、ここ「楠美家住宅」では、この後も多数の展示会が催される予定なんですよ

(楠美家HP:http://www.mc-jam.com/kusumi/

古民家にはこういう活用法もあるんですね

 

みなさんも、かやぶき屋根の「楠美家住宅」で、

涼みつつ、「昔」の品々に親しんでみてはみてはいかがでしょう?

着物の裾に描かれた貴人が何か語りかけてくれるかも…?

 

ちなみに、こちら「楠美家住宅」には、建物のほかにも、

もうひとつの「歴史を伝えるモノ」が展示されているんですが…

その話はまた今度 そのタローでしたっ

 

 

 

 

 

 

 

 


五所川原いいとこどり(≧∇≦)

2012年06月27日 | ニュース

先週からインターンシップで商工観光課でお世話になっているせきタローです。・∀・)ノ゛

今日は、立佞武多の館をはじめ、金木、市浦の観光施設を訪れました。(v`▽´)v

 

その中でも、立佞武多の館では、

スクリーン映像では、映像にあわせながらライトアップしたりと雰囲気がでていました。

その横には今年の立佞武多「鹿嶋大明神と地震鯰」があり、

近くで見るととても迫力がありました。(*≧▽≦)bb

台座の絵も、大震災からの復興を願う絵になっています。

なので、台座にも注目してみるのも面白いです。

立佞武多製作所では、普段入ることができないところも見せてもらいました。

 

お昼は、トーサムプラザにある「わらび」というレストランで

しじみラーメンをいただきました。

しじみの風味がでていてとってもおいしかったです。(●>ω<●)

駅長さんともお話ができたのですが、とても楽しいお方でした。

 

ほかは、市浦村地域活性化センターや津軽三味線会館、斜陽館などを見てきました。

地元にいても知らないこともあり施設を訪れて初めて知ることもありました。(>Ц<●)

 

その場所の歴史など知ってから歩いて見るとまた違う雰囲気が味わえるではないかと思います。

なので、歴史などがわかる施設を訪れてからその場所を訪れてはどうでしょうか。

五所川原には、面白い場所が多いので皆さんもぜひ来てみてください。(≧∇≦)

 


祭りが近付いてます!

2012年06月26日 | ニュース

まいどシブゥです

 

今日の五所川原は非常に暑い

それに比例して街中も熱い祭りムードになってきていて、

街中には立佞武多のポスターがあちこちにはられてます

 

JR五所川原駅に立ち寄ってみると

改札を出て、入口のドアの右側に大きな立佞武多の写真が↓↓↓

今年の立佞武多「鹿嶋大明神と地震鯰」

これは立ねぷた師の福士裕朗さんの処女作で、

「復興祈願」をテーマにしています

福士さん自ら東日本大震災からの復興を祈願するため、

茨城県にある鹿嶋神社へお祈りをしに行ってきたそうです

 

今にも石を鯰に置こうとしている姿が迫力満点

福士さんいわく、

細かいところにいろいろな隠し要素がちりばめられている

らしいのでじっくり見て探してみてください

 

さらに駅構内には歴代の立佞武多の原画が

電車を待っている間等、

ここで自分の好きな立佞武多を何度も見るのもいいですね

 

早くこの鹿嶋大明神と地震鯰が動く姿が見たい

以上シブゥがお伝えしましたへばねーノシ