gosho×goshoぶろぐ

まちあるき運営事務局特派員が、青森県・五所川原市のココだけの話をお届けします★

もっと知りたい!梵珠北斗星…と、アレの最終回

2013年03月29日 | ニュース

ども~そのタローで~す

さて、4回にわたり、齊藤國良さん著「梵珠曼荼羅(ぼんじゅまんだら)」を参考にお伝えしてしてきた

「もっと知りたい!梵珠北斗星」もいよいよ星3つを残すところとなりました

梵珠山に北斗七星型にならんだパワースポットの不思議なお話…さっそく行ってみましょう

 

6)武曲星(むごくせい)…地蔵堂地域

 【七福神】福禄寿 【一代様】虚空蔵菩薩(うし・とら)

ひしゃく型に並んだ北斗七星の柄の下から2番目のこの位置に当たるのが「地蔵堂地域」

古くから「地蔵堂あり」とされてきたこの地区では、実は昭和初期のころ、すでに地蔵堂の位置が分からなくなっていたそうです

ところが、最近になって江戸時代の絵図の写しが発見されてその位置が判明したとか

しかも現在「地蔵沢」と呼ばれている地区は、実は「ジンジャサ」=「神社沢」だった…なんてこぼれ話も

時代とともに「地蔵沢」と呼ばれていた地区がいつの間にか変わっていた、という面白い話です

 

7)破軍星(はぐんせい)…真言館(しんごんだて)地区

 【七福神】毘沙門天  【一代様】八幡神(いぬ・いのしし)

「真言館」は古くから知られ、堀跡ものこる中世の館(やかた)跡です…が、規模が小さいので、大釈迦にあったという「梵呪山真剛寺」の跡ではないかともいわれているそうです。

もともとこの地域には多くの寺院があり、「高野千坊」なんて呼ばれていたともいわれます

また、周辺には他にも館跡が存在しており、当時の繁栄ぶりがうかがえますね~

ちなみにこの近くには、かつての前田野目熊野宮である、「松倉神社前田野目遥拝所」があります

 

8)補星(ほせい)…地蔵沢地域

 【七福神】寿老人 【一代様】勢至菩薩(うま)

そうなんです。「梵珠北斗星」を構成するのは北斗七星の7つの星だけではないんです

それが、「廉貞星」の北にあり、先にも話題にした現在「地蔵沢」と呼ばれている地域。

ここには2つのパワースポットが存在します。

まずは地蔵沢の「巨大陽石(ようせき)」 

男性のシンボルを模しており、天然の大きな石に人の手が加えられたものとみられるそうです

もともと山の神が祀られている場所だったそうなので、その奉納物だったのではないか、とのこと

「転び地蔵」「唸り地蔵」など、昔話チックな伝説も残すパワースポットです

この近くには女性のシンボルを模した「胎内潜りの陰石」もあり、かつては対をなしていたとか…

しかも、ここには「淡島(あわしま)様」も祀られています

住吉大社で知られる住吉様の妻であった淡島様は、女性特有の病気に霊験があるといわれます

本来は女性のシンボルを祀るそうですが、ここにはなぜか金色の男性のシンボル2体が祀られており…

画像からお分かりのとおり、淡島様の像の首元にはこれまた男性のシンボルを暗示するような蛇型のものも見られ、ちょっとミステリーを感じます

淡島様は別名を針裁女(はりさいじょ)ともいい、お裁縫の神様・針供養の神様でもあるそうですよ

古くからこの地区の女性の心の支えでもあったのでしょうか

 

…と、以上で「梵珠北斗星」にまつわる8つの星を簡単に紹介してきたわけですが、この周辺には、書ききれなかったスポットや伝説も多く残されていますよ~

ちなみに、この「梵珠北斗星」はだれが配置したのか?というテーマについて、著者の齊藤さんは、平安時代の人物、鎮守府将軍 小野春風(おののはるかぜ)と推測しています

しかし、実際に携わったのは、小野春風の意を受けた陰陽師ではないか…と。

そこで、小野春風と親交があったとみられ、梵珠山に伝説をのこす大陰陽師・安倍晴明まで可能性は広がっていくわけで…

う~ん、ワクワクしますねっ 皆さんはどう思われますか

 

齊藤國良さんの「梵珠北斗星」を読んで感じるのは、「自分はなんて地元のことを知らなかったんだろうという反省と

「地元にはこんなにたくさんキラキラした伝説やスポットがあったのかという驚き。

平安時代まではほぼ記録に残されることがなかったこの津軽地域ですが、人の営みは確かに残っているんですね~

もちろん調べてもわからない部分はたくさんありますが、わからないからこそ夢や可能性もたくさんある…それがこの地域の魅力だと感じました

 

昨年6月から開始したこの「gosho×goshoぶろぐ」は、個人的には「知ることは好きになること」というテーマをもっていました

どうしても歴史やら文化的なことになると内容的にくどくなったり長くなったり…してましたが(笑)、これはこれで必要なこと、と信じて書いてきました

以前、東峰小学校の出前授業について書いたことがありましたが、地元のことを知るって本当に大事なことだと思います

知れば、きっと好きになれるはず

「gosho×goshoぶろぐ」を通じてそのお手伝いが少しでもできていたら、うれしいの一言です

…え、なになに

「この終わりそうな雰囲気、ナニって

 

終わりそうでしょ

終わるんです (おもち君風に)

 

正しくは、わたくしそのタロー、本日のブログをもって「gosho×goshoぶろぐ」を卒業します

でも、そのタローのことは嫌いでも、「gosho×goshoぶろぐ」のことは嫌いにならないでください

以後とも、「gosho×goshoぶろぐ」をごひいきによろしくお願いいたします

 

そして、4月からは、五所川原地域ブランドの魅力をお伝えする「ヤッテマレ!本舗オフィシャルブログ」に出没しますので、こちらもごひいきに

http://www.city.goshogawara.lg.jp/brand/index.html

キンタロー。ではなくそのタローでした

 

SPECIAL THANKS

読者のみなさま

今まで長文ブログ(笑)にお付き合いくださり、時にはコメントまでいただき、大変ありがとうございました

今後とも、「gosho×goshoぶろぐ」、そして「ヤッテマレ!本舗オフィシャルブログ」をよろしくお願いいたします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


本年度最後のおもち君日記

2013年03月28日 | ニュース

みんさんこんにちは

五所川原市の生ゆるキャラ「おもち君」です

いや~春のにおいがしてきた

なんともいえないワクワク感

春がきますね

本年度最後の私の日記となります

(最後といっても来週からも書きます)

本年度を振り返ると

このgoshoghoshoブログが始まったこともありまして

よく食べたな~というのが感想です

五所川原市にある

おいしい飲食店をたくさん紹介できたと思います

また、「おもち君が行く」に関しては

去年の6月から始めまして

なんと先日シリーズ累計10,000回再生を突破いたしました

ありがとうございます

来年度からは「おもち君が行く」セカンドシーズンとしまして

明るく楽しくやっていきたいと思います

内容等についてはまだ検討中です

楽しみにして待っててくださいね

 

来年度から新たなメンバーを加え

よりパワーアップしたgoshogoshoにしていきますので

よろしくお願いします

では


もっと知りたい!梵珠北斗星 その2 禄存星・文曲星・廉貞星

2013年03月27日 | ニュース

ども~そのタローで~す

いよいよ新年度まであとわずか、ということでご多忙に過ごしている方も多そうですね

ちょっと一息ついて、五所川原市のパワースポットにまつわる不思議なお話はいかがですか

 

…ということで今回も、梵珠山に北斗七星を描いて並ぶパワースポット群「梵珠北斗星」について、

齊藤國良さんの著作「梵珠曼荼羅」を紐解いて、やさしくご紹介していきましょう

 

今回は、ひしゃく型の北斗七星の水がたまる部分から3つ目の星からのご紹介です。 

ここは有名ミステリースポットですよ~

 

3)禄存星(ろくそんせい)…梵珠・釈迦堂山地域

 【七福神】布袋和尚  【一代様】文殊菩薩(うさぎ)

ここはまさに梵珠山山頂にあたる地域です

仏教・神道・修験道・道教…様々な信仰の対象になっている梵珠山ですが、意外にもその山頂には長い歴史を通して寺院が建てられることはなかったといいます

しかし、その周辺には、安倍晴明が法乗寺を建てたという伝説がのこる地蔵堂跡をはじめ、いくつかの寺院があったという言い伝えがあり、井戸跡等も残っているそうです

この付近にある有名なミステリースポットといえば…

そう、テレビなどでもおなじみの「釈迦の墓」です

なんでもこの場所、刈り払いなどしていないのに、周辺には草が生い茂らないとか…

とても神秘的ですね

さて、釈迦堂山、という名前の通り、ここにはかつて桓武天皇が聖徳太子作の釈迦像を安置したという伝承もあるそうです

画像右側の釈迦堂には、現在は釈迦三尊像が祀られています

因みに…ここは「火の玉ツアー」で有名な場所

前回紹介した「行者堂」と同様、こちらにも「御燈明」の言い伝えがあるんですね

 

 

4)文曲星(ぶんきょくせい)…東薬師堂及び八巻城地域

 【七福神】恵比須神 【一代様】普賢菩薩(たつ・へび

北斗七星のひしゃくと柄が交わるこの場所には、かつて「東薬師堂」があったといいます。

現在では場所も分からなくなっていましたが、最近、この寺院跡と思しき場所を齊藤さんが確認されたそうです

 

ここでちょっと昔話

前田野目の薬師様は、ウドで目をつぶしてしまった片目薬師と言われ、信者の方はウドを食べなかったとか

もっとも、片目薬師は津軽の各地にみられる伝説で、製鉄民との関わりがあるとされます

そういえば、映画「もののけ姫」で、製鉄場(タタラ場)に出てきた妖怪「ダイダラボッチ」も一つ目ですよね

 

この地域には、安藤氏・北畠氏に関係し、築城途中で放棄されたという言い伝えが残る「八巻城(はっかんじょう)」跡とみられる場所もあります。

 

5)廉貞星(れんていせい)…旧鞠野沢(まりのさわ)地域

 【七福神】弁財天    【一代様】千手観音(ねずみ)

今では人家もなく、稲荷宮の祠が残るだけの地域ですが、平安時代の頃、ここには須恵器(すえき)という器を作る工人たちの村であったと思われるそうです。

実際に、周辺の前田野目地区・持子沢地区からは約40基あまりの須恵器の窯跡が発見されています

画像は、楠美家住宅に復元されている須恵器窯ですね

こちらの蔵では、窯から出土した須恵器も見ることができます

前田野目地区の須恵器窯は日本で最北・最後のもので、その器はなんと、北海道全域から秋田・岩手県北までの広~い範囲で発見されています

こういった特徴から、五所川原須恵器窯跡群は国史跡にも指定されているんですよ

今は自然が広がり静かなこの地区が一大コンビナートだった時期もあった…と思うと不思議ですね

このような繁栄も影響してか、この鞠野沢村にはかつて「摩利支山最勝院」という寺院があったといわれます。

これこそが、「梵珠北斗星」のうち「廉貞星」にあたるスポットです

 

さて、7つの星をそれぞれなぞってきたこのシリーズも残すところあと星3つです

数が合わないって?ふふふ…

その謎は次回で

 

迫る新年度にそわそわのそのタローでした

 

 

 

 

 

 

 

 


館のリクエストメニュー堂々の第一位

2013年03月26日 | ニュース

押忍シブゥっす

 

今日は立佞武多の館のリクエストメニュー第二弾をご紹介

今年度ラストとなるリクエストメニューがこちら

 

「おと様ランチ」 650円

去年から週変わりメニューを食べてきた

私とおもち君ですが

実はこのおと様ランチがリクエストに選ばれるだろうと

思っており、予想通り人気第一位でした

このおと様ランチのいいところは

なんといってもおかずが多彩なところ

ハンバーグ

から揚げ

ナポリタン

野菜スティック

ぎざぎざ卵

ポテトフライ

ワインカン

そして特大のエビフライ

こんなに多くのおかずが一つの皿に入っているんですね

しかも一つ一つクオリティが高いんです

ライスには立佞武多の切れ端の旗がたっているのが

まさしくおと様って感じですね

味もおいしく、見た目も楽しめる

このおと様ランチ

3月31日までの提供となっておりますので

ぜひ食べてみてくださいね

 

 

以上シブゥがお伝えしましたへばねーノシ

 


もっと知りたい!梵珠北斗星 その1★貪狼星・巨門星

2013年03月25日 | ニュース

ども~そのタローで~す

最近よく上空を行く白鳥の姿を見かけるようになりました

夜通しで北へ帰る白鳥の声は、春の訪れを告げているようです

 

さて、前回は前田野目のパワースポット群「梵珠北斗星」について、

どの星がどのスポットに当たるのか…をご紹介しましたが、

http://blog.goo.ne.jp/5shokanko/e/8a2b7cc1a96e811073735cb0341c55ab

今回からは、前回同様齊藤國良さんの著作「梵珠曼荼羅」を参考に、

それぞれの寺社等にまつわる伝説やいわれ、ご利益等を簡単にまとめてみようと思います

それでは、ひしゃく型の北斗七星のうち、水がたまる部分のてっぺんから

1)貪狼星(どんろうせい)…松倉神社を中心とした地域

それぞれの星には七福神と、生まれ年の十二支を守護する一代様を対応させており、ここは

 【七福神】大黒天  【一代様】大日如来(ひつじ・さる)  となるそうです。

前回ブログでも書いた通り、現在の松倉神社は、津軽三十三観音霊場第二十五番札所として有名なスポット

しかし、明治以前にはなんと観音寺というお寺だったんだそうです

そればかりか、中国の信仰である道教の神様を祀った「松倉飛龍権現」も境内奥の磐座(いわくら)に存在しているという、何とも不思議な場所…

さらに、齊藤さんによると、この磐座(いわくら)は、縄文時代から信仰されていた場所なのではないかとのこと

だとすると、様々な信仰の形が交じり合うユニークな歴史をもった、由緒あるパワースポットですよね

「松倉の観音は津軽最古の観音にして最大の難所なりせば、そのご利益は最大なり」とも言われているそうですが、なるほど、確かに強いご利益がありそうです

ちなみにこの磐座は、天気が良ければ十三湖まで見渡せる絶景スポットなんだそうです

ぜひ一度訪れてみたいですね

 

2)巨門星(きょもんせい)…行者堂

 【七福神】吉祥天  【一代様】不動明王(とり)

松倉神社より南に20分ほどのところにあるこの3体の石仏があるのがこの「行者堂(三観音)」です

これは釈迦三尊をあらわした石仏と言われ、後に打ち捨てられたものを「観音様」として祀りなおしたという歴史があるそうです

しかし、津軽藩の記録にも残るこの「石仏」は、詳しく調べてみたところ「仏」ではなく、修験道の始祖「役小角(えんのおづぬ)」を表しているらしい

…そういえば、よ~く見ると、髪型が美豆良(みづら※)みたいで、仏像のイメージとは遠い気がします

※みづら…日本古代男性の髪型。某お笑い芸人さんが「ヒミコさま~!」というネタで演じているアノ髪型です(笑)

因みにこのスポット、旧4月8日と旧7月9日の夜に、不思議な光「御燈明」が降りる場所だとか…

ちょっとミステリーの香りもする、不思議なスポットなんですね

 

…ということで、今回はここまで

長い時間の中で、信仰するものやいわれが変わったりしても、信仰される本体は変わらない…

そんな面白さを秘めた貪狼星・松倉神社と巨門星・行者堂の豆知識をお送りしました

松倉神社の磐座からの景色、ぜひ見てみたいですね~

雪解けが待ち遠しいそのタローでした