月極駐車場薩摩音街6番地

色んな事がある毎日をつらづらと。

シャープペンシルの芯くらいの望み。

2015-04-26 04:26:43 | 日記
知らなかった。








同じ道だった事。









何回も、もしかしたらすれ違っていたかもね。












君を見たのはいつも行く本屋。








髪の長さや身長。流れ来る雰囲気全てがタイプだった。






のちに同じ学校だと知って、密かに帰りの校門で待っていた。






いっつも。







最後まではさすがに着いていけないから、途中まで。





偶然にも僕と帰る方向が一緒だったから怪しまれなかったけれど、君は毎回あの角を曲がる。




でも、今日は曲がらなかった。




ほんとに僕の家の方へ歩いてく。


















ついには僕の家が見えてきた。











....。











「あのー。」










..。








「あ、はい。」






「いつも、何故か帰るとき一緒だったよね。ヨウ君。」









「あ、それは、、、、。でも何で名前、、。」








「私のこと覚えてない?小学生の時一緒のクラスだったユメだよ。」




「......あ!でも転校したよね。」








「うん。高校に上がる前に引っ越してきたんだ。この近く。」




「そっかぁ。でも、いつもあのパン屋の角を曲がるじゃん?」






「.......。」













「あ、ごめん。関係ないよな。」









「ヨウ君の後ろ姿を見たくて少し遠回りをしてた。」





「あの頃から好きだった。だから私もヨウ君を遠くで見ることしかできなかった。」







「え。。。」









「今も好きです。」















「あの、僕も、えーと。この前本屋、あ、え、、、、、、好きです!付き合ってください!」










「笑。はい。」






「よっしゃあ。」






「笑。」








「そーだ。あの駄菓子屋まだあるからちょっと行こっか!」












「うん。」

レモンとパプリカを足して2で割るとブドウになる。

2015-04-26 04:17:29 | 日記
指先のささくれを見ながらぼーっとしてる。







特に何も考えてない。






ぼーっとしている。









無駄に目をパチクリして誰に見せるわけじゃないのに一重を二重にして遊ぶ。







ささくれを少し触りながら、ぼーっとしてる。








ほんっとに何も考えず。













こんな時間も悪くないな。


















この5分間はきっと必要だった。

ルーバックと地下鉄。

2015-04-26 03:47:25 | 日記
「ただいま。」








「おかえり。」











...











....















.....

















......


















「お腹空いたぁー。」





「何食べる?」





「え、焼きそば。」



「ない。」




「唐揚げ。」



「ない。」



「お茶漬け。」



「ないよ。」




「じゃあ何があんのよ!さっきから全然何もないじゃない!」





「ごめーん。てか、ジャンルばらつきすぎじゃね?」






「は?あんたのジャンルの価値観私と一緒にしないで。あたしは一歩先ゆく女よ。」






「はぁ。そー。」






「大体今日は私が来るって事を分かっていたでしょ?そして、準備出来てなくてもお茶漬けもないってどーゆうこと?信じられない以外の何者でもないわ。」







「だって食わねぇもん。お茶漬け。それに、いきなり来たっしょ。お前が連絡してから来たことありますか?」




「お茶漬けを食べないとか、、何食べて生きてんのよ。お茶漬けと漬物はこの世で食べ続けなきゃならものでしょーが。
それに、連絡ってあたしが[今から行くよ]って交信してるんだからそれをあんたが受信すればいい話でしょ?まったく。」








「んーとね、そろそろ意味分かんない。」






ガチャ。






「あ、ちょっと。麦茶がないじゃん!」






「ないよ。切らした。」




「ねぇ、ほんと何考えてんの?ないものばっかりであたしがないものねだりしてるみたじゃない、これじゃあ。」





「はぃ。。。あ、でも炭酸入ってんじゃん、お前さん好きじゃろ?」





「はぁ。あたしが常に炭酸しか飲まないとでも思ってるわけ?単純になり下げないでくれる?今日は麦茶よ!麦茶の日よ!今は麦茶の気分!」









「分かったよ。買ってきます。」









「いいわ。食べに行くわよ。」










「え。いいけど。」









「ドリンクバーでひたすら麦茶を飲み続けるわ!」





「あったかなぁ?麦茶。」





「あるわ!」



「ほぉ。」






「その代わりあんたの好きなチーズハンバーグを食べましょ!今日はのってあげる。」






「えー、可愛い。」




「あんたの奢りよ。」






「えー、やっぱ可愛くない。」






「デザートはチーズケーキと抹茶パフェね。」






「ごめんなさい、早く行きましょう。」