昨日は勤務だったので、帰宅してから東京マラソンの録画をチェックした。
で、2時間7分48秒で2位に入った藤原新くんの話題。
タイムといい、後半スピードアップした勝負強さというか一気に五輪代表の有力候補に浮上しました。
かつて駅伝優先の実業団のJR東日本に自分の目指すものとは違うと退社して、プロ宣言。その後レモシステムとスポンサー契約。昨年10月にレモシステムの経営問題で契約解除となり、無職となった。
この3月に彼の生き方に共感して、私はレモシステムインソール藤原モデルを購入したが、まさか契約解除していたとは知らなかった。
有森裕子のように実績があってプロ宣言したのとは違い、有名でもない一選手は自らの練習方法を考え、苦難のトレーニングを続けた。
そして、あの走りっぷり。
前半は集団の後ろの方で窺う。
25km過ぎではこのままだと置いていかれるとスピードを上げ、手招きして後ろに着く選手を誘導する余裕。
しかし、だれもついて来ないので、そのままのスピードを維持。
トップのゲブレシラシエとメコネンとの差を縮めるキピエゴと藤原。キピエゴ(ケニア)には離されたが、最終盤で落ちてきたトップ集団をこの2人が抜いていく。
皇帝ゲブレシラシエを藤原が抜き去った瞬間は感動ものであった。
そして、最後の直線。ゴール手前でキプロティチ(ウガンダ)を抜き去り、11秒差で2位でゴールしたのは圧巻であった。
最近は市民ランナー・川内優輝くんが福岡で好成績を残し、メディアでも大きく取り上げられていたが、藤原君とてフリーターの異色のランナー。
川内君が14位と沈んだのは、東京マラソンで五輪代表の勝負と位置づけ、自らを縛ってしまった。スペシャルドリンクの給水も失敗し、リズムを崩してしまった。彼も独特の方法でトレーニングを積み、大阪や福岡、丸亀などをトレーニングのレースと位置づけて参戦してきたが、裏目に出た。
ハングリーさでは藤原くんの勝ちといえよう。なんせ、無職。トレーニングはレースペース以上の高負荷をかける川内くん同様の質を追求する。足腰への負荷をかけたトレイルランも同じようにこなす。
だから、この東京マラソンでは冷静であった。前半は集団後方で窺い、このままではだめだと思うとスピードアップして自分と同じスピードを維持できるランナーをさがす。キピエゴと競り合い、前との差を縮める。これぞとばかり、ペースアップしてゲブレシラシエを抜き去る。
なんせ、彼にとっては永年、長距離の皇帝と呼ばれてきたランナーを抜き去ったのは自信になったのだろう。
さらに3位と2位では賞金が200万円違う。これは無職のランナーにとっては大きな違い。
これが藤原くんの粘り強さのモチベーションだったのかもしれない。
今は無職であるが、きっと次のスポンサーが手をさしのべるであろう。提案だが彼がレースで使ったユニフォーム。ASICSなんてどうだろう?ASICSさん。いかがですか?市民ランナーからみてもいいキャラだと思います。
ところで、2時間7分台を出した藤原くん。日本ではもう4年以上の記録だそうです。世界トップとは3分以上の差があります。かつては、瀬古、宗兄弟、中山など世界でも争う日本陸上長距離界。市民ランナーやフリーのランナーが五輪の代表候補として取りだたされる時代に入ってきました。実業団選手の沈下を感じます。
世界のトップテンはすべてケニアの選手。
藤原君はケニアの選手とトレーニングを共にして、その違いを科学で探り、研究しているそうです。
さらに川内君や藤原くんは学習院大学や拓殖大学出身。箱根駅伝では決して芽の出ない大学チーム出身。
箱根駅伝の有力校出身の選手は何をめざしているのでしょうか?
それから、もう一つ。
今年は五輪代表選考レースともいうこともあって、TV中継ではかつて多くあったタレント選手や市民ランナーの動向も少なくなりました。当然のことで、五輪代表は誰になるかという構成に重点が置かれ、放映されたのはレースの動向を見るうえでまじめな放映でした。
で、2時間7分48秒で2位に入った藤原新くんの話題。
タイムといい、後半スピードアップした勝負強さというか一気に五輪代表の有力候補に浮上しました。
かつて駅伝優先の実業団のJR東日本に自分の目指すものとは違うと退社して、プロ宣言。その後レモシステムとスポンサー契約。昨年10月にレモシステムの経営問題で契約解除となり、無職となった。
この3月に彼の生き方に共感して、私はレモシステムインソール藤原モデルを購入したが、まさか契約解除していたとは知らなかった。
有森裕子のように実績があってプロ宣言したのとは違い、有名でもない一選手は自らの練習方法を考え、苦難のトレーニングを続けた。
そして、あの走りっぷり。
前半は集団の後ろの方で窺う。
25km過ぎではこのままだと置いていかれるとスピードを上げ、手招きして後ろに着く選手を誘導する余裕。
しかし、だれもついて来ないので、そのままのスピードを維持。
トップのゲブレシラシエとメコネンとの差を縮めるキピエゴと藤原。キピエゴ(ケニア)には離されたが、最終盤で落ちてきたトップ集団をこの2人が抜いていく。
皇帝ゲブレシラシエを藤原が抜き去った瞬間は感動ものであった。
そして、最後の直線。ゴール手前でキプロティチ(ウガンダ)を抜き去り、11秒差で2位でゴールしたのは圧巻であった。
最近は市民ランナー・川内優輝くんが福岡で好成績を残し、メディアでも大きく取り上げられていたが、藤原君とてフリーターの異色のランナー。
川内君が14位と沈んだのは、東京マラソンで五輪代表の勝負と位置づけ、自らを縛ってしまった。スペシャルドリンクの給水も失敗し、リズムを崩してしまった。彼も独特の方法でトレーニングを積み、大阪や福岡、丸亀などをトレーニングのレースと位置づけて参戦してきたが、裏目に出た。
ハングリーさでは藤原くんの勝ちといえよう。なんせ、無職。トレーニングはレースペース以上の高負荷をかける川内くん同様の質を追求する。足腰への負荷をかけたトレイルランも同じようにこなす。
だから、この東京マラソンでは冷静であった。前半は集団後方で窺い、このままではだめだと思うとスピードアップして自分と同じスピードを維持できるランナーをさがす。キピエゴと競り合い、前との差を縮める。これぞとばかり、ペースアップしてゲブレシラシエを抜き去る。
なんせ、彼にとっては永年、長距離の皇帝と呼ばれてきたランナーを抜き去ったのは自信になったのだろう。
さらに3位と2位では賞金が200万円違う。これは無職のランナーにとっては大きな違い。
これが藤原くんの粘り強さのモチベーションだったのかもしれない。
今は無職であるが、きっと次のスポンサーが手をさしのべるであろう。提案だが彼がレースで使ったユニフォーム。ASICSなんてどうだろう?ASICSさん。いかがですか?市民ランナーからみてもいいキャラだと思います。
ところで、2時間7分台を出した藤原くん。日本ではもう4年以上の記録だそうです。世界トップとは3分以上の差があります。かつては、瀬古、宗兄弟、中山など世界でも争う日本陸上長距離界。市民ランナーやフリーのランナーが五輪の代表候補として取りだたされる時代に入ってきました。実業団選手の沈下を感じます。
世界のトップテンはすべてケニアの選手。
藤原君はケニアの選手とトレーニングを共にして、その違いを科学で探り、研究しているそうです。
さらに川内君や藤原くんは学習院大学や拓殖大学出身。箱根駅伝では決して芽の出ない大学チーム出身。
箱根駅伝の有力校出身の選手は何をめざしているのでしょうか?
それから、もう一つ。
今年は五輪代表選考レースともいうこともあって、TV中継ではかつて多くあったタレント選手や市民ランナーの動向も少なくなりました。当然のことで、五輪代表は誰になるかという構成に重点が置かれ、放映されたのはレースの動向を見るうえでまじめな放映でした。
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