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2021年03月22日 | グチばかり
「ついに軍事費でアメリカ超えか」中国の軍隊が世界最強という絶望的状況
3/13(土) 11:16 プレジデントオンライン配信

概要
■中国の軍事費は日本の防衛費の4倍以上に相当
  中国の国会に当たる「全人代(全国人民代表大会)」が3月5日から11日まで北京の人民大会堂で開かれた。
 政府活動報告で、李克強(リー・コーチャン)首相は2021年の国内総生産(GDP)の成長率目標について「6%以上に設定したことを明らかにしたが、2025年までの新5カ年計画の成長率目標は示さなかった。 

 中国は「新型コロナに打ち勝った」とアピールするが、やはり現実は厳しく、パンデミック(世界的大流行)と長期化するアメリカとの対立から先行きに危機感をもっているのだろう。
  それでも公表された軍事費(国防費)は過去最大規模である。前年比6.8%増の1兆3553億元(22兆5000億円)だ。伸び率は昨年(6.6%)を上回る。アメリカに次ぐ世界第2位の規模の予算で、アメリカに対抗する軍拡路線が巨額な軍事費に表れている。

  ちなみに日本の2021年度予算案の防衛費は5兆3422億円。中国の軍事費は日本の防衛費の4倍以上にもなる。単独で中国と正面から戦うことは難しい。




 ■実際の中国の軍事費は公表の数字をはるかに上回るはず
  軍事費の内訳は明らかにされていない。中国の軍事費には海外から調達した高額な軍事装備品の購入費は含まれていないといわれ、実際の軍事費は公表された数字をはるかに上回るはずだ。  たとえば、上海で建造されている空母は艦載機の発艦能力を向上させるための「電磁式カタパルト」を装備しているとみられ、建造費は総額で1兆円にも上るという。
  アメリカの国防総省の報道官は3月5日の記者会見で「中国が公表した軍事予算は不透明だ。全人代で巨額の軍事費を何に使っているのかを具体的に説明する必要がある」と中国政府に求めている。

  習近平(シー・チンピン)政権は昨年秋の中国共産党の会議で、「軍創設100年」の2027年を中国軍の対アメリカ戦力強化に位置付け、戦闘能力を高めることを決定している。経済成長が鈍っても軍拡の路線は変えないのが、習近平国家主席の国家戦略なのである。
  その戦略によって大きな貧富の格差が生まれ、下層の多くの国民の生活が犠牲になっている。周辺の国々の中国に対する脅威も増すばかりで、偶発的な衝突が有事に発展する危険性がある。

■香港民主派は中国の愛国者ではない「反中勢力」に
  王毅(ワン・イー)国務委員兼外相は7日、全人代に絡めてオンラインで記者会見した。
  香港政府トップの行政長官や立法会(議会)議員の選挙への立候補には「中国の愛国者」であることを条件とするもので、一国二制度のもとで自由と民主主義を求める香港民主派は中国の愛国者ではない「反中勢力」とみなされる。
  新たな選挙制度は、表向きは中国という国の発展を願う中国人民の象徴のようにみえるが、実情は共産党の一部幹部を利するための制度である。一党支配をさらに強固にするものだ。

 ■香港や台湾などの問題で妥協しない姿勢を誇示
  習近平国家主席は金融市場でグローバルに発展してきた香港を完璧に手中に捉え、中国経済に巨額な富をもたらそうと画策している。  こうした中国の香港民主派の排除の姿勢に対し、国際社会からは批判の声が上がる。
  7日の記者会見で王毅氏は、アメリカのバイデン政権に対し「核心的利益を犯されることは絶対に許さない」と強く語り、香港や台湾など主権に関わる問題で妥協しない姿勢を示した。

  中国の横暴さはとどまるところを知らない。
  香港、台湾、ミャンマー、そして尖閣。習近平政権は力によって次々と抑えつけようと動いている。いまの中国政府は、経済、政治から軍事まで世界制覇を企んでいる。だから軍事費を増やし、軍拡路線を歩んでいるのだ。
  「ならずもの国家」と国際社会に強く批判されても核・ミサイルの開発を止めようとしない北朝鮮と同じ、いや、それ以上にしたかたで手ごわい脅威の国家である。 

■「中国の軍事費は、世界でトップの可能性がある」
  「中国の国防費 軍拡が不信の連鎖招く」との見出しを付けた3月7日付の朝日新聞の社説は、次のように書き出す。
  「中国の唱える『平和発展』をどう信じろというのだろうか。これほど軍拡を続けるのは、なぜなのか。周辺国の不安と警戒が高まるのは当然である」
  公表された今年の中国の軍事費は世界第2位だ。しかも国外からの装備費を含めると、世界でトップの可能性がある。各国を軍事力で脅し、ひざまずかせたいのである。軍事力だけでない。経済力を駆使し、相手国を助けるように見せかけ、中国なしではその国の運営が成り立たないようにしてしまう。巨大経済圏の一帯一路に甘んじている国々はそのうち中国の怖さを思い知るはずだ。
  朝日社説は指摘する。  「李克強首相は『国家の主権、安全、発展利益の堅守のための戦略能力を高める』という。しかしもはや到底、専守防衛とはいえず、予算の内訳も不透明だ。脅威の下にあるのは中国ではなく、周辺国の側である」  「非専守防衛」「不透明な国防費」は世界に脅威を与える。裏を返せば、そこが習近平政権の狙いでもある。

 ■朝日社説「不信の連鎖が招く軍拡競争の激化を深く憂慮する」
  朝日社説は「米国防総省は昨秋の報告書で、中国海軍の艦艇数がすでに米海軍を上回ったと指摘した。人工知能やサイバー、宇宙などの新たな分野でも技術の発展は著しく、核弾頭の数も着実に増えているとされる」とも指摘し、こう解説する。
  「目的は何か。習近平国家主席は4年前、今世紀半ばまでに中国軍を『世界一流の軍隊』にするとの目標を掲げた。昨秋は、建軍100年に当たる2027年までの『奮闘目標』も訴えている。いずれも、米国と均衡する軍事力を段階的にめざそうとしているとみられている」 「実際の軍の動きも危うさを増している。南シナ海では、演習や新型ミサイル実験を活発化させている。台湾への挑発的な動きも目立ち、米中の軍事的な緊張が高まりつつある」 「不信の連鎖が招く軍拡競争の激化を深く憂慮する」  軍拡競争の行きつく先は戦争である。過去の歴史を見ればよく分かる。
習近平政権が国際連携で主導的役割を果たせるとはとても思えない。残念だが、朝日社説の理想に過ぎず、絵に描いた餅だ。 

■「人権弾圧を進め、領土拡張を図る中国の強権ぶり」と産経社説     
 3月10日付の産経新聞の社説(主張)は王毅国務委員兼外相が全人代の開催に合わせて行った記者会見を取り上げ、「王氏は、新疆ウイグル自治区でのウイグル人弾圧に対し米国などが『ジェノサイド(民族大量虐殺)』と批判していることを『徹底したでたらめで完全に下心があるデマだ』と断じた。台湾、香港、南シナ海問題などを含め中国の『核心的利益』を断固擁護する姿勢を示した」と指摘したうえで、次のように訴える。
  「国際社会の理解を得られぬ強弁である。強気をみせようとすればするほど、習政権が国際社会との間にどれだけ多くの対立の火種を抱えているかが浮き彫りになる。これらの地域・海域で起きていることは、人権弾圧を進め、領土拡張を図る中国の強権ぶりを露骨に示すものばかりだ」
  産経社説は習近平政権の正体を見抜いている。習近平氏がこの産経社説を読んだら、あの冷静な表情を大きく歪め、怒りをあらわにすることだろう。
      ジャーナリスト 沙鴎 一歩

地球の半分とアジアは自由と民主主義国勢力から分断されて、強権・圧政大国が盟主となってしまう日が近くなっている気がします。

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4 コメント

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愛国者のみを (marurobo36)
2021-03-22 09:54:15
日本の国会議員も愛国者のみ にすれば、どれくらい残るんでしょうねぇ~??
親中 親韓が、立候補できない ってすれば、かなり議員数減少できるのかも??(笑)
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maruroboさん (ブログ管理者)
2021-03-22 19:25:38
そちらの国の公表している分だけの軍事費でも大変な金額ですね。
 そんなに軍備増強して何をするつもりなんでしょうか?
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Unknown (marurobo36)
2021-03-23 00:10:00
世界征服です。。。(T-T)
返信する
maruroboさん (ブログ管理者)
2021-03-23 21:38:19
冗談で済ませてくれるとありがたいです。
返信する

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